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刑事ジョン・ブック 目撃者

「刑事ジョン・ブック 目撃者」 製作:1985年

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  監督:ピーター・ウィアー
 撮影:ジョン・シール
 音楽:モーリス・ジャール
 

 キャスト:ハリソン・フォード ケリー・マクギリス
       ルーカス・ハース アレキサンダー・ゴドノフ

映画館に13回ほど通った作品です。
最高記録だったような・・・。
昔の歌を聴くとその当時の自分を思い出す、などとよく言いますが、私の場合はそれが映画になります。
その頃のことを鮮明に思い出します。

簡単なあらすじを・・・
母親(K・マクギリス)と旅の途中、ペンシルベニア州のアーミッシュの少年(L・ハース)が偶然駅での殺人を目撃します。
その事件の担当者がジョン・ブック(H・フォード)。
犯人が自分の上司であることがわかり、危険を感じて母子を村に送りとどけます。
負傷していたブックは村に留まり、自分とはまったく違うアーミッシュの世界を知ることになるのです。

この映画でアーミッシュのことを初めて知りました。
キリスト教の一派で、文明社会から離れ厳格な規律を守り18世紀当時の暮らしをしていると・・・。
主に農業に従事し、電気や電話も無く、交通も馬車を利用したり・・・簡素な服を着て、助け合いを大切にし、争いを好まず平和を愛しています。
それでも、映画の中では村社会の密度が濃すぎたり戒律が厳しすぎてレイチェル(少年の母親で、未亡人)が思わず義父に抵抗をしてしまうシーンもありましたし、観光客を受け入れざるを得ないシーンも描かれたりしています。

オーストラリア出身のピーター・ウィアー監督はとても映像が綺麗で詩情豊かな作品を撮っています。
若く美しい女性たちが一斉に神隠しにあってしまう「ピクニックatハンギング・ロック」と
いう不思議だけれどとても綺麗な映像の作品もありました。
この作品も従来の刑事物と一線を画す、静かで叙情的な作品になっています。
この後、再びH・フォードと「モスキート・コースト」を撮ることになりますが・・・。

ジョン・シールの撮影も必見に値します。
オープニングの麦が風にそよぐシーンは俯瞰で観るとまるで金色の波のよう・・・。
雨上がりの緑、夕暮れに働く人々のシルエットなどアーミッシュの風景が静かにゆっくりとした時間を見せてくれます。

H・フォードはこの作品でやっとこれまでのような超人ではない役を演じられたようです。
彼がこの作品についてのインタビュー相手(日本人)に「アメリカにはそのような感情の言葉は無い。日本語ではどういうのか」と訊ねた言葉は"切ない"でした。
この作品でアカデミー賞の主演男優賞候補になりましたが何となく"これが最初で最後かも・・・"と思ったものですが今現在本当にそうなってしまいそうです。
「モスキート・コースト」が不振だったせいでしょうか。
2回目を観に行ったら、アダルト映画に代わっていて呆然としたことを覚えています。
自分の夢に家族を巻き込んで悲劇を迎えるという主人公に共感が出来にくかったのかもしれません。
亡きリバー・フェニックスが戸惑いながらも尊敬する父についていく少年を演じていて印象的でした。
その後、冒険をしなくなったように見えるH・フォードを残念に感じています。

K・マクギリス(レイチェル)には新鮮な驚きを感じました。
ただの美人ではなく、芯の強い心身ともにたくましい大地に生きる女性そのものでした。
目の光の強さとか腕のたくましさとか、そして例え戒律を破ってしまうかもしれないとしても毅然として主張出来る女性で、圧倒されました。
その後、この役以上の役を演じているのでしょうか。

音楽は、モーリス・ジャール。
この人は有名すぎて、でもやはり「アラビアのロレンス」でしょうか。
壮大で華麗で、あの音楽を聴いただけで目の前に広大な砂漠と白い民族服をたなびかせたロレンスが浮かんできます。
この映画では、ジョンも含めて村人が大勢で納屋を建てるシーンがあります。
男も女も子供たちも、それぞれの力を合わせて作業をするシーンに流れるシンセサイザーの曲が、観る側の高揚感を呼んで素晴らしいものでした。
何度観ても、このシーンになると胸がジーンと熱くなります。

中盤、お互いに魅かれ始めているジョンとレイチェルですが、納屋で車を修理している時にラジオからサム・クックの「ワンダフル・ワールド」が流れてきます。
ジョンがそれに合わせて口ずさみながらダンスに誘います。
最初は戸惑いながら、次第に楽しそうに・・・。
サム・クックを知ったのもこの作品でした。
映画が素敵なのは、そこを窓口にいろいろな世界に入っていけることがあるからかもしれません。
サム・クックは当時すでに若くして亡くなっていました。
「A Change Is Gonna Come」(ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム)など、ソウルフルで胸に浸み入る素敵な曲がたくさん残されています。
ずっと後になって、テレビドラマ「それが答えだ!」(三上博史・藤原竜也・深田恭子出演)のラストで「ワンダフル・ワールド」が使われました。
ウルフルズのトータス松本が、英語の読みに上手く合わせたような日本語歌詞で歌っています。
ついでに、どうして「それが答えだ!」はDVD化されないのか未だに謎です。
全編に使用されているクラシックの権利の問題とかされていますが、ぜひDVD化してほしいものです。
その価値は充分ある作品だと思っていますが・・・。

この作品は、前半と後半に1度ずつアクションシーンがあるだけで全体的に静謐感が漂うものになっています。
ラストシーン、少年に短く別れを告げて後のジョンとレイチェル。
玄関の前で一言も交わすことなく、見つめ合っては視線を外します。
ジョンの肩越しには彼が戻っていくべき都会(世界)に通じる一本道が映っています。
名残惜しげに背中を向けて、車へと立ち去る彼。
両手をズボンのポケットに入れ、背中をすぼめて・・・。
切ないけれども、ちょっとやりすぎ感はありました。
背中で語るのは難しそうです。
あくまで素人の見方ですが・・・。
余談ですが、その時のスーツが上質で格好良くて、つい先日のテレビドラマ「ハゲタカ」の男性たちを思い出してしまいました。
「ハゲタカ」はここ数年に無い傑作だと思っています。
結局、これを言いたかっただけですが・・・。

遥か遠くに見える一本道の途中、レイチェルを慕うアーミッシュの青年とすれ違い一瞬車は停まります。
彼に母子を託したのでしょう。
今回も、切ないけれど清々しい印象で観終わりました。
再びそれぞれの居場所でそれぞれの生活が始まります。
それを充分に知っている大人たちのおとぎ話にも考えられる映画でした。

L刑事ジョン・ブック 目撃者 (英語/日本語字幕) L刑事ジョン・ブック 目撃者 (英語/日本語字幕)
ハリソン・フォード, ケリー・マクギリス, ピーター・ウィアー

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