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フォロー・ミー

 「フォロー・ミー」  製作:1972年

Followme1   監督:キャロル・リード
  製作:ハル・B・ウォリス
  原作・脚本:
      ピーター・シェーファー
  撮影:クリストファー・チャリス
  音楽:ジョン・バリー
           キャスト:ミア・ファロー
                  トポル
                  マイケル・ジェイストン          

一番好きな映画は?と聞かれたら、真っ先に浮かぶのはこの作品です。
ビデオやDVDが販売されていないようなので少し詳しいあらすじから・・・。

ロンドンの街で、堅物の会計士(M・ジェイストン)とヒッピーの女性(M・ファロー)が恋に落ちて結婚をします。
恋愛時代はお互いに高め合える新鮮な関係だったはずなのに、結婚すると夫はまた元の仕事人間に戻ってしまいました。
妻は毎日一人ロンドンの街を彷徨います。
公園で沈む夕陽を眺めたり、ホラー映画を観たり・・・。
時には買ったばかりの帽子をゴミ箱に捨てたり・・・。
そのうち、いつも自分を追いかけている男(トポル)に気がつきます。
(今だったら、ストーカー!)
間抜けなようでいて温かそうな・・・。
いつしか二人は言葉を交わすことなく、後になり先になり距離をおきながらロンドンの街の散策を楽しむようになります。
恋愛映画(「ロミオとジュリエット」オリビア・ハッセー出演)を観たり、時には公園でピクニックを・・・。

Followme2  

 

彼の正体は、夫が妻の浮気を疑って雇った探偵でした。
それを知って、妻は家出をします。
妻を探し当てた探偵は、彼女に告白します。
彼女が世界一寂しい人間なら彼も同じだったからです。
しかし、彼は同時に彼女が今もまだ夫を愛していることを知るのです。
彼は夫に一つの提案をします。
そして、ラスト。
探偵は夫の事務所で代わりに、彼らしい調子のよさで電話の応対をしています。
“来る時にグレープフルーツにかけるグラニュー糖を持って来てくれないか”と相手に頼んだりして・・・。
場面変わって、テムズ川の遊覧船にすましてそれでも嬉しさを隠し切れない妻がいます。
そんな彼女を離れて見つめる夫。
探偵から借りた白いトレンチコートを着てマコロンを食べながら。
10日間、探偵のように妻の後を追いかけていく、というのが探偵の提案でした。

テムズ川を挟んだ建物や遊覧船を俯瞰に捉えた映像にタイトルが出て、テーマ曲(ジョン・バリー)が流れます。
Follow Follow と女声コーラスが入り、何とも優しく温かくそして切ない曲なのです。
昔も今も、ここで胸がキュンとなりました。
今で言う“癒し”そのものの曲です。
この曲はアレンジを変えて全編に流れ、ラストの遊覧船のシーンも映像が俯瞰になり、やはりこの曲が流れます。
当時、ジョン・バリーと言えば「007シリーズ」が有名でしたがその対極にあるような音楽でした。
今も、サントラ盤のレコードを聴きながらこれを書いていますが、何十年ぶりかなのに奇跡的に音が綺麗でつい聴き惚れてしまっています。
ジョン・バリーのコンサートに行ったことがありますが、いつか機会があれば書いてみたいものです。

この作品は、キャロル・リード監督の遺作にあたります。
あの「第三の男」や「落ちた偶像」の監督です。
ちなみに「第三の男」は私にとってベスト1の作品です。
それも、いつか書けたら・・・。
かなり高齢になってからの作品と思っていたのですが、調べてみたら亡くなったのは
70歳で66歳の時の作品でした。
軽くショックを受けました。
私とあまり違わないので・・・。
当時、あの大監督がこんな小品を、という空気があったと記憶しています。
でも、その年齢だからこそ作りたかったのではないかと思うのですが・・・。
老いた監督とあまり若くない出演者3人、大のおとなが集まって、わいわい楽しく作ったおとぎ話と思いました。
これも今調べてわかったこと、当時おじさんおばさんの集まりと思っていたら一番下の
ミア・ファローはまだ20代でした。

ミア・ファローは、やせていて特に美人とは言いがたく、ちょっとエキセントリックでそれでいてか細く庇護せずにはいられないような雰囲気のする女優さんでした。
どうしても「ローズマリーの赤ちゃん」の恐怖におびえる女性というイメージが強すぎたような気がします。
「華麗なるギャツビー」の役には無理があったように感じました。
ダスティン・ホフマンと共演した「ジョントメリー」が代表作なのでしょう。
そういえばウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」は彼女に合っていたように思います。
同じ浮世離れのイメージでもオードリー・ヘップバーンには常に優雅さがありましたが、彼女はハラハラさせる危うさがありました。
私は「ナイル殺人事件」の狂気をはらんだ一途で繊細な彼女が好きでしたが・・・。

トポルは「屋根の上のバイオリン弾き」で世界的に有名になったイスラエルの俳優です。
優しさにあふれているけれど少し間抜けな役でしたが、彼女の気持ちがまだ夫にあるとわかった時にほんの一瞬これまでと違った表情を見せました。
切り取ったようにそこだけ暗かったのです。
彼がいかに世界一寂しい男だったかと思わせるシーンでした。
そこだけがシリアスでした。
当時からずっと印象に残っていたシーンですが、今回もやはり同じように感じました。

探偵がバックミラーを手に持って誘導しながらロンドンの街を案内するシーンに、面白い街の名前が出て来ます。
ミルク街、ベーコン街、プリン横丁などなど。
昔の職場に1ヶ月ほどロンドンで過ごしたという上司がいました。
ちょっと煙たい人でしたが、ロンドンの話で盛り上がれたのはこの映画のおかげでした。

今回観たビデオは、公開後だいぶ年数が経過してから録画したものです。
夜中の放映で、当時は編集をしないままということが普通で、画面は退色して赤みがかったままです。
元々が舞台劇だったせいかセリフが多く、それを吹替えているし、その上画面のチラつきがひどくなっていました。
消さないで残しておけたのが不思議です。
ただ、間に夏目雅子さんのビールのCMを観ることが出来ました。
懐かしいような痛ましいような、画面の彼女が明るく元気なだけに何とも言えない気持ちになりました。

当時は映画館での上映が終われば次に観られる機会はほとんど無かったものです。
DVDなどはもちろん有りませんでしたし、テレビでも今のように何でもすぐ観られるような状況にはありませんでした。
せいぜい名画座での再映を待つしかなかったのですがそれも作品に限りがありました。
しかたがないので、好きな作品はレコードのサントラ盤(時には原作本)を探すしかありませんでした。
田舎から出てきて一日中探して歩いたものです。
それを大事に繰り返し聴いていたせいでしょうか、今回何十年ぶりかで観たはずなのにその感覚がありません。
細々としたシーンを覚えている自分に驚きました。
その分、新鮮な気分になれなかったのが少し残念ですけど・・・。

それにしても、たぶんこれからも毎回思うことでしょうが、“映画はその時代のもの”
だと・・・。
時代は確実に変わってきていますし、私自身も年を重ねてしまっていますから、当時の感動をそのままとはいかないと思っています。
でも、ほんの少しでも当時の感覚を思い起こせたら幸せには違いありません。
「フォロー・ミー」はおとぎ話と考えてあまり時代性が無かったせいか、今の私でもすんなり受け入れることが出来ました。
ちょっとホッともし、嬉しくもありました。

(注) 画像をクリックしていただければ、多少作品の雰囲気がわかるかもしれません。

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