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曽野綾子「戒老録」を読んで

さすがに大晦日、昼から雪が降り始めました。
穏やかな天気が続いていただけに驚いています。

先日、病院の待ち時間に曽野綾子さんの「戒老録」を読み始めました。
久しぶり(何十年ぶりか)なので、もちろん内容は覚えていないだけに新鮮な感覚がありました。

話は飛びますが、
転院して以来1年半、高血圧症でもないのになぜか血圧や脈拍が正常値になったことがありません。
先生が呆れているようで、それが又プレッシャーになっていきます。
原因は待合室兼廊下の照明が中途半端なせいだと、勝手に思っているのですが・・・。
暗めの照明の下で、それぞれの病気を抱えた人たちが静かに待っているのです。
絶望もあるだろうし、希望もあるだろうし・・・。
幸せなことに、私の場合は現在症状が落ち着いていますが、ジリジリして待つ患者への理解がもう少し欲しい、と通院の度に思っていました。
というわけで、ご意見箱に書いてみましたが、大病院ですからまず改善は無理でしょうね。

曽野綾子さんは「戒老録」を40歳から書き始めたようです。
小説を書き始めたのが10代といいますから、いつも私が思う“立ち上がりの早い若者”ということでそれだけでも尊敬をしてしまいます。
まして、40歳で老後についてですから・・・。

まだ読み始めなのですが、印象的なこと・・・
“四十にして惑わず” という言葉は、
“40歳になると、とうてい先を見尽くせぬという絶望がかなりはっきりするから、多く望まなくなって、したがって、最善ではない、次善かその次くらいの道を淡々と選べるようになるのである。”

“他人が「くれる」ことを期待してはいけない” では、
“身体の不自由な老女が、毎夜、道に面した窓の傍に、あかりを置いて、じっと坐っている。
それは、そこを通りかかる旅人のためであった。
長い道のりを暗闇の中を歩いてくる人を迎える灯であった。
自然の威圧の中に、小さなあかりが見える時、旅人はほっと人間の優しさを感じるのである。”

ほとんど原文の通りです。
今、初めて気がついたのですが、「読点」がかなり多い文章です。
個人的(このブログに書く時など)にはこの「読点」に悩むことが多かったものですから、内容自体にもホッとさせられますが、このことが一番嬉しかったりします。
まあ、当然のことながら真似をしても同じようには書けないことはわかっていますが・・・。

曽野さんの本を読むようになったのは、だいぶ昔ですが、あるニュースがきっかけでした。
今のように政府や公務員の不祥事などがあったような当時、曽野さんは自民党大会で大勢の議員を前にして壇上から彼らを叱責・批判をしたことがありました。
若い人の表現ならば“格好いい”の一言でした。
ただし、その格好良さが表面的なものでは無く、おそらくそのことで受ける批判や中傷、もしかして脅迫なども充分に覚悟の上でのこと、と見えました。

クリスチャンであること、育った環境、長い作家生活などが大きく影響をしているのでしょうが、彼女の覚悟を感じる文章が好きです。
自分の欠点、本音なども大胆なほどに書いていますが、どの言葉にも覚悟を背負っていると感じます。
開き直っていると感じる時もあり、思わず笑わせられたりしますが・・・。
クリスチャンというと、イメージ的に清廉潔白・謹厳実直などで窮屈(私だけですか?)に感じてしまいますが、いい加減さや狡さも併せ持っているとした上での端整で真摯な文章(語り掛け)にはさすがに説得力があります。
本当の意味で“生きる強さ”のある人だと思っています。

よく著書から印象に残った文章を書き写していますが、そのひとつ・・・
“人生の半分を生きて、これから後半にさしかかると思うと、好きでないことには、もう関わっていたくない、とつくづく思う。
それは善悪とも道徳とも、まったく別の思いがあった。
一分でも一時間でも、きれいなこと、感動できること、尊敬と驚きをもって見られること、そして何より好きなことに関わっていたい。
人を恐れたり、醜いと感じたり、時には蔑みたくなるような思いで、自分の人生を使いたくはない。
この風の中にいるように、いつも素直にしなやかに、時間の経過の中に、深く怨むことなく、生きて行きたい。 「燃えさかる薪」より”

それでは、お読みくださった方、どうぞ良いお年をお迎えくださいますように・・・。
来る年が皆様にとって充実の一年でありますようにお祈りいたしております。

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