「SONGS」の世良公則さん
昨日の「SONGS」(NHK総合テレビ)は世良公則さんでした。
特にファンだったわけではありませんが、懐かしくて録画して観てみました。
3部構成になっていて、まず懐かしい映像が流れた後にギタリスト野村義男さんらGUILD9をバックにしての相変わらずパワフルな歌を聴くことが出来ました。
Tシャツにバンダナという若々しいスタイルで、バックの音の素晴らしさもあって円熟とか余裕とかを感じさせる歌でした。
30年も前の曲(「燃えろいい女」「宿無し」)がぜんぜん古さを感じさせず、逆に進化しているような感覚さえしました。
ツイストを解散しソロになってからも、パワフルにパフォーマンスすることが自分のスタイルと考えていたところ、スタッフやミュージシャン仲間から「あなたの歌には感動が無い」と言われたとの語りが入ります。
悩んだ末でのギター一本でのコンサート・・・。
そして、アメリカでギタリストのタグ・アドリッチと知り合い、その彼と共演での「あんたのバラード」「銃爪」。
ギター2本での演奏で、特に「あんたのバラード」をしっとりと歌い上げて聴かせました。
彼が映画「カンゾー先生」(1998年)で、日本アカデミー賞の助演男優賞を受賞したことを知りませんでした。
その後、音楽に専念するために最近まで俳優業を休んでいたことも・・・。
ラストは、バイオリンをバックにしての最近の曲「ジャカランダ」で、これまでとはまったく違うイメージで少々戸惑いがありましたが、このようなピュアな感じの歌を歌うということで常に追求していく姿勢が感じられてとても新鮮でした。
世良さんと言えば、映画「Wの悲劇」が忘れられません。
舞台女優を目指す主役の薬師丸ひろ子さんの恋人役でした。
大物女優のスキャンダルを引き受けても有名になりたいと願う薬師丸さんに、かつて自分も俳優だった彼が語りかける場面がありました。
うろ覚えですが、“友人が亡くなった時に、どんな顔をしたらいいかとつい演技を考えてしまっている自分が嫌になった”というような内容でした。
一つのシーン、一つのセリフで忘れられない映画になることがあります。
「Wの悲劇」は切なくて好きな映画です。
ついでに薬師丸ひろ子さんのことを・・・
当時「ザ・ベストテン」(TBS)で、お寺かどこかの高い場所で清楚な(死語?)襟の大きなワンピースで透明感の溢れる声で歌っていた姿を覚えています。
“なんて聡明そうな女優さんだろう”と思ったことも・・・。
長い時間を経て、「ALWAYS 三丁目の夕日」の優しいお母さん役を観て嬉しかったものです。
カンゾー先生 |
Wの悲劇 |
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