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「相棒」の鈴木杏樹さんを観て

オフィシャルガイドブック相棒 (FUSOSHA MOOK)

昨日の「相棒」“狙われた女”(テレビ朝日)は先週に続いての後編でした。
先週の“ついている女”がテンポよくハラハラさせる展開で、まさか続くとは思っていなかっただけに楽しみにしていました。
ストーリーは「相棒」らしく二転三転して、結局やはり「相棒」らしく警察内部に首謀者がいたという展開でした。
好みから言えば、謎解き風なストーリーが好きですが・・・。

昨日、一番印象に残ったのは何と言っても鈴木杏樹さん。
銃をかまえるシーン、MEGUMIさんと一緒に夜明けの道を歩くシーン・・・。
拳銃を撃ち合うようなドラマは好きではありませんが、つい観入ってしまいました。
撮影の巧みさがあるにしても、日本の女優さんもこんなシーンを不自然に感じさせなくなってきたのだとつくづく感じ入ったものです。
この後編を観る前に、ファンの間で評判の高い「バベルの塔」(2007年元旦スペシャル)の内容を思い出したくて録画ビデオをチラッと観てみました。
大塚寧々さんが子供を誘拐されるSP役でした。
この大塚さんも格好良かったですね。
子供への愛情に溢れていて苦悩し葛藤する姿があって、より感動的でした。
長いこと「相棒」を観てきていたのに、ハマッたと実感したのはこの作品からでした。

それで思い出したのが「グロリア」(1980年)のジーナ・ローランズ。
決して若くも美人でもなかった(失礼!)けれども、とにかく格好良かったものです。
それもあくまで演技力があって余裕を感じさせてのことですが・・・。
隣の夫婦が殺される事件に巻き込まれ、その子供を連れてニューヨークを逃げ回ることになります。
ハイヒールに柔らかなブランド物の服(ファッション話は苦手なのでよくわかりませんが)を着て街を疾走する様子は最高でした。
片手に子供の手、もう一方の手で拳銃をぶっ放すというハードボイルドです。
この作品の監督でもあるご主人のジョン・カサヴェテス、映画界に多大な影響を残しながら亡くなってしまいましたが、忘れられない監督であり俳優でした。

地面に足をしっかりと着けて、真正面を向くヒロイン・・・
日本の女優さんでそれが似合う人として、天海祐希さんや江角マキコさんを思いつきますが、それに鈴木杏樹さんや大塚寧々さんも加わってきました。
私の中でですが・・・。
二人とも派手さは無いけれども、着実にキャリアを積んできて素敵な女優さんになっていますね。
こういうドラマで女性が添え物でなくきちんと描かれて、演じられるようになっていて何とも嬉しく感じています。

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