「フルスイング」笑顔で
昨日(23日)はNHK土曜ドラマ「フルスイング」の最終回でした。
観ている方は、最初から涙、涙で・・・。
それでも全体的には高林役高橋克実さんの笑顔が印象的な最終回でした。
最初から本人がすでに末期のすい臓がんと知っているところから始まり、その分観ている側には救われる思いはありました。
周囲が彼を思って勧める入院を断っての卒業式への出席。
そして、生徒たちに"氣力"とは"あきらめないこと"と言い、体力の残っていない身体で見せるフルスイング。
生徒たちと泣かないと約束していて、どんなにつらくても苦しくても笑顔でいた高林先生。
高橋克実さんはまん丸の顔で、たくさんの笑顔を演じて見せてくれましたね。
高林先生が奥さん(伊藤蘭)に電話で病気のことを話すシーン・・・
二人ともお互いを思って前向きで、泣けました。
というか、このドラマは登場人物が笑っているのに、観ているこちら側が泣きに泣いている状況になっています。
電話で病気(末期のがん)のことを告げるシーンで、忘れられないのは「僕の生きる道」(草彅剛主演・2003年・フジテレビ)です。
その回のラストシーン、田舎の母親への電話で会話は視聴者には聴こえません。
本人の思い、母親の思いが想像されてこちらは泣きに泣きました。
草彅剛さんが回が進むごとに痩せていき、あまりの痩せ方に「笑っていいとも」ではそのまま倒れるのではないかと思ったものです。
デニーロ・アプローチ(ロバート・デ・ニーロの徹底した役作りのこと)と同じでした。
死ぬこと、生きることに真正面から取り組み、静謐さがあって、このドラマは個人的には民放ドラマで最高傑作だと思っています。
高橋さんの様々な笑顔を観ていて、思い出した言葉があります。
"私はもう中年で体のふしぶしが痛むこともあるが、笑う時は目一杯笑うし、そんな自分を誇りに思っている"
監督・俳優だったジョン・カサヴェテスの言葉で、彼も60歳で亡くなっています。
話が飛びましたが、終わってみれば高橋克実さんの笑顔が一番心に残るドラマでした。
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