アダモからジルベール・ベコーまで
真夜中、眠りが浅くてウトウトしていたところ「ラジオ深夜便」からアダモの歌が流れてきました。
曲は「夜のメロディー」で、あらためて名曲だなあと思ったものです。
彼の曲、特に初期の作品には名曲と呼ばれるものがたくさんあります。
アダモのファンになり、かなりの回数でコンサートに通ったものです。
東北新幹線がまだ開通していない頃で、武道館などへ夜行列車で出かけたりしていました。
勤めがあってとんぼ返り(車中泊)でしたから、今ではあのエネルギーが懐かしくなります。
彼のファンになってから、シャルル・アズナブール、ジルベール・ベコー、ジョルジュ・ムスタキと次々とシャンソン歌手のコンサートに出かけていました。
みんな最初は有名な曲を一つだけ知っている状態でのコンサート行きです。
それまでのシャンソンのイメージは、優しい声で女性的(中世的?)な歌というものでしたが、彼らは一人一人違っていました。
これがシャンソン?と思うほどに迫力がありましたし、直接的に胸に響いてくる感覚がありました。
それまでのシャンソンと違うのは、生まれはフランスでも元々は他民族の血を受け継いでいるから、と私なりに解釈していたものです。
今回、その確認のためにネットで調べていて、ジルベール・ベコーが亡くなっていたことを知りショックを受けています。
2001年に肺がんで亡くなっていたようです。
去年、「徹子の部屋」でアズナブールの昔と変わらない元気な姿を観ていました。
そのために年下の彼も元気でいると勝手に思っていました。
ベコーのコンサートはパワフルでした。
ピアノを叩くように弾き、全身で歌う彼から汗が霧のように飛び散る様子がスポットライトの中に見えたものです。
彼はステージでは必ず水玉模様のネクタイをします。
彼の母親が初舞台の時に作ってくれたネクタイが水玉模様だった、という有名なエピソードがあります。
長い間、彼のレコードを聴くことも無く過ごしてきました。
今、引っ張り出して聴いたら寂しすぎる気がしますから、元気な時に聴こうと思っています。
アマゾンで調べたら、ベコーのCDがほとんど無いことにもショックを受けました。
世界的に知られていてシャンソン史に残る歌手だと思うのですが・・・。
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