「あしたの、喜多善男」の小日向文世さん
「あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」(フジテレビ)は、来週が最終回です。
毎回観ているのに、何とも感想が書きにくいドラマです。
観ていていつもザラザラした感覚になって、登場人物にも感情移入が出来ないまま、というか逆に一人一人に痛さを感じてしまったりして、ここまで来てしまいました。
基本的にハートウォーミングなドラマが好きで気持ちを楽にして観たいものですから、違和感がありまくりです。
そこに逆に惹きつけられてきたのかもしれません。
ジャズ風の音楽にも・・・。
今回、喜多善男(小日向文世)がもう一人のネガティブな自分と向き合うシーンは圧巻でした。
毎回登場するシーンなのですが、今回は逃げないで向き合い、本当の一人の喜多善男となります。
あざ笑いながら激高しながら、最後には哀しい顔で消えていくネガティブな喜多善男・・・。
なかなか録画した物を観る時間が無くて、夕方の5時半頃から6時半頃までと今までに試したことも無い時間に観たものです。
このシーンは、時間も自分の回りもすべて消え去ったような感覚になった(観終わって気がついた)ほどに夢中で観入ってしまいました。
撮影方法はわかりませんが、一人芝居(もう一役に代役がいるのかもしれませんが)を別撮りして編集するのでしょうが、見事な両雄の熱演という感じでしたね。
小日向さん、2日(日)の「ボクらの時代」(フジテレビ・浅野和之×相島一之×小日向文世)に出演していました。
お酒も入っていたようですが、生き生きとして楽しそうに主役体験の話をしていました。
「SMAP×SMAP」(フジテレビ)では、 “インタビューや番組宣伝などで忙しくて(よく共演していた)草なぎさんの立場がどんなに大変かよくわかりました” といつもの笑顔で語っていました。
正直、意外でした。
これだけ、脇役で評価が高い人ならばそういうことにこだわらないものと思っていましたから・・・。
浅野さんや相島さんの様子を見ていても、俳優にとって主役になることがどれだけ重いことなのか伝わってきたものです。
余談ですが、浅野さんの“タバコをすって、捨てた人”のコマ落しの演技は他の2人が絶賛していましたが素晴らしいものでした。
平太役の松田龍平さんとその恋人役の栗山千明さんはNHK土曜ドラマ「ハゲタカ」」(2007年)がらみで観てしまっています。
松田さん、相変わらず存在感があって観ていて嬉しいのですが、この後は映画へ戻って欲しいと思っています。
「ハゲタカ」が素晴らしかったものですから、その後は映画へ戻って欲しかったのです。
最近“撮って出し”状態のドラマのことを耳にして、その思いはさらに強くなりました。
松田さんには、じっくり創り上げる映画の世界の方が向いている気がします。
栗山千明さん、「ハゲタカ」に続いていつも怒ってイライラしている役ですね。
次はまったく違う役、ミスキャストと言われかねないような役を観たいものです。
例えば「鹿男あをによし」(フジテレビ)の綾瀬はるかさんの役のような、遊びが感じられる役などどうでしょう。
眞島秀和さん、「海峡」(NHKテレビ)や缶コーヒーのCMとまったく違って切れまくっています。
吉高由里子さん(宵町しのぶ役)、初見ですが若いのにとても印象に残る女優さんです。
2人とも、今後はどこでどんな役を見せてくれるのか楽しみです。
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