「ちりとてちん」最終回
この半年、毎朝楽しませてもらった「ちりとてちん」がとうとう終わってしまいました。
オープニングのサプライズとは、その映像を省略したことでした。
それだけ詰め込むことが多すぎたということでしょうね。
15分のほとんどで、それぞれの後日談を上沼さんのナレーションで説明していました。
この後のことを知ったのは楽しかったのですが、あの内容を聴くとあと半年続けられそうに思いました。
まず最初に、ヒロイン若狭(貫地谷しほり)の“なりたいもの”(生まれてくる子供の、弟子たちの、そしてひぐらし亭の落語家たちのおかあちゃんになること)を順ちゃん(宮嶋麻衣)が全部語っていました。
これはどうなんだろうと考えてみましたが、本人が演説したら従来の朝ドラ(あまり観ていませんが)のようになるのであえて避けたということでしょうか。
きょうは、鞍馬会長(竜雷太)が小草若(茂山宗彦)の草若襲名の高座を見に来てのセリフ “やっと又、草若に逢えたなあ” にジーンときました。
先代の草若(渡瀬恒彦)に対する思いの深さが伝わってきました。
まさか、ここに来て鞍馬会長に泣かされるとは思いませんでした。
本当に、登場人物一人一人に見せ場があるドラマだったことをあらためて感じています。
四草(加藤虎ノ介)の子供?が現れるエピソードも面白かったですね。
最後まで魅力的なキャラクターに描かれていて、やはり彼が一番の儲け役だったようです。
気になったのは磯七さん(松尾貴史)さんが、足を引きずっていたように見えたことです。
それに聞き逃したのかも知れませんが、東京から戻ってきたという説明はなかったような気がしています。
それにしても、小草々(辻本祐樹)の嘘も入れたりして、最後まで本当に細部まで凝った内容でした。
一番好きだったのは、小梅おばあちゃん(江波杏子)の “ティラノザウルスが一番粋” だったりします。
ラストの出産シーン、ドアの外の草々(青木嵩高)が「ふるさと」を歌うのでは無く、「愛宕山」だったことにホッとしました。
それがなぜなのかよくわかりませんが、過剰に塗り重ねられても引いてしまうという感覚かもしれません。
ラストの貫地谷さんのアップは、女優としてやり遂げた思いもあるのかなと想像してしまうほどに綺麗でした。
それで変なことを思い出しました。
確か「純情きらり」のラストシーンもベッドの上のヒロイン(宮崎あおい)、それも亡くなるシーンだったような気がするのですが・・・。
従来の朝ドラに対するアンチテーゼなのかな、とつい穿った見方をしてしまいます。
いろいろと想像力をかきたてさせられたドラマには違いありません。
朝ドラを完走(後半は朝・昼・録画)出来たのは、初めてかもしれません。
5月に総集編を放送するようですが、この細部まで凝った内容をどのように編集するのでしょうか。
難業でしょうね。
来週からこの時間帯はいろいろと作業の時間に戻ります。
ホッとするやら寂しいやら、何とも複雑です。
でも、泣いたり笑ったり本当に楽しい半年間でした。
感謝です。
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