一日一行文 [6月下旬]
濃い朝霧の中に木々が浮いて、高層マンションの頭や長い貨物列車の尻尾が消えている。 21日(土)
梅雨に入って、庭の雑草の中に鮮やかなオレンジ色の花が1本だけ咲いている。 22日(日)
早朝の肌寒い風の中に立ち並ぶ街灯がボンヤリと暖かい。 23日(月)
疲労感いっぱいで目覚め、散歩を迷っているうちに霧雨となりホッとする。 24日(火)
コンクリートの隙間から、道端の生垣の中から大きく背伸びをして咲く月見草のたくましさ。 25日(水)
早朝に黙々と走る人を見かけると、彼らが越えようとしているものは何だろうとつい考えてしまう。 26日(木)
飛蚊症の目で青空を見上げていると、何の障害も無く見えた時がどんなに大切だったかと今更ながらに思う。 27日(金)
広大な空き地に咲く月見草の向こうにそびえるのは富士山ならぬマンション群。 28日(土)
テレビの中の豪華な料理をおかずにささやかな食事をする。 29日(日)
月曜日の朝の緊張と緩和、いまだに引きずる勤め時の名残りに苦笑する。 30日(月)
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