「ラジオ深夜便」野上照代さん、その2
今朝の「ラジオ深夜便」“こころの時代”野上照代さんのインタビューの第2回を何とか聴くことが出来ました。
黒澤明監督の話がメインになりました。
特に、世界の映画ベスト10を選ぶ時に必ず入ると言われる「七人の侍」(1954年)の話。
当時、撮影が遅れているという話題は知っていました。
子供でしたが、確か映画雑誌に載っていたことを覚えています。
あのクライマックスの戦闘シーンは、伸びに伸びて2月の寒い時に撮影されたとのこと。
監督も三船敏郎さんも、もう2度と出来ないと言ったという激しくダイナミックなシーンです。
あの撮影をした場所は、現在は家が立ち並んで町になっているようです。
元々が田んぼで、あの雨のシーンですから、出演者もスタッフも泥だらけになっての撮影だったとのこと。
野上さんも、田植えの時の胸まであるような長靴を履いて加わっていたとのことでした。
そう言えば、あの雨のシーンは監督が“西部劇には無いシーンを・・・”ということで選んだ、と最近何かで読みました。
俳優では、左卜全さんの話。
ふだん松葉杖をついているはずなのにスタスタと歩いていたという話があり、かなりの奇人と思われていたとは聞いていました。
実際に杖をついていたけれども、撮影の時は傷みをこらえてか普通に演技をしていたということです。
もっとたくさんの話を聴いたと思うのですが、うつらうつら状態でしたからすっかり忘れてしまいました。
近々、野上さんは仲代達矢さんとともにアメリカに招待されていて、出かけるようです。
黒澤監督に縁のある方の多くが亡くなっていて、自分も(81歳で)そう先は無いけれども出来ることはやりたいので、と語っていました。
インタビュアーが“(先が無いというコメントに)何と応えていいかわかりませんが・・・”と言ったところ、“素直で良いんですよ”と答えていたのが印象的でした。
ずっとお元気で、黒澤監督のこと、映画のことを伝えていって欲しいと思っています。
七人の侍(2枚組)<普及版> |
黒澤明と「七人の侍」 (朝日文庫) |
十五人の黒澤明 ~出演者が語る巨匠の横顔~ |
蜥蜴の尻っぽ ―とっておき映画の話 |
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