「トップランナー」桂吉弥さん
21日深夜(翌22日)に放送された「トップランナー」(NHK)は落語家の桂吉弥さんがゲスト。
朝ドラ「ちりとてちん」が終了してだいぶ経ちますが、どんな話が聴けるのか興味がありました。
ミニライブとして「かぜうどん」と「愛宕山」を披露していました。
ここで、突然の疑問・・・
落語は“語る”?“話す”?“演じる”?・・・わからないままにスルーします。
客席が息を呑むようにして見ている様子もあって、とても細やかで端整な落語に感じました。
切れがあっても冷たくは無い、細やかで温かく、その真面目な姿勢や人柄が伝わってくるようでした。
「ちりとてちん」のシーンでの落語しか聴いたことがありませんでしたから、とても新鮮でした。
“落語は人から人へ伝えるもので、口移しで教わる”ということで、やはりテープなどを利用しては駄目でした。
師匠から教わってすぐに自分でテープに起こしたり、メモを取ったりして覚えるようです。
“古典落語はみんなの共有財産で、演目の勉強はそれを得意とする師匠のところで教えてもらう”という話は「ちりてちん」の中で草若師匠(渡瀬恒彦)のセリフにありましたが、事実でした。
興味深かったのは、“師匠から教わったものを、真似から自分のものにして、オリジナリティをどうやって出すのか?”という質問でした。
吉弥さんの返答・・・
“吉朝師匠(2005年没)の落語にそっくりと言われると嬉しい。師匠の落語が自分の身体を通して出てくるのだから・・・”
“最初は真似でも、人間なので考えてやっていくうちに個性は自然に出てくる”
他人からは“つらいでしょう”と言われた、その吉朝師匠と重なる「ちりとてちん」の草若師匠との別れについて語る言葉が印象的でした。
“有り難かった。人が亡くなる時は突然で、ドラマチックでは無い。追体験が出来たことが有り難い”
吉朝師匠とは何気ない会話をしただけのようです。
それがドラマで別れのシーンを演じることで、吉弥さんは吉朝師匠との別れを濃密なものに出来たのではないかと想像して、ジーンときました。
又、「ちりてちん」で落語家を演じることについて・・・
落語家・桂吉弥を意識し過ぎていたけれど、小草若(茂山宗彦)が草若師匠(渡瀬恒彦)の復活の時に大泣きをするシーンを見て、自分は草原を演じればいいのだと悟ったとのこと。
どんな話をする時も、背筋がピーンと伸びて、明るくて前向きな吉弥さんは素敵でした。
番組の中で、「ちりとてちん」のシーンが出てきて、テーマ曲が流れるだけで気分はあの頃に戻っていました。
本当に楽しかったドラマです。
「ちりとてちん外伝 まいご3兄弟」の撮影シーンがほんのちょっと映りました。
<総合テレビ 8月10日(日)午前10:05~10:49放送>とありましたが、全国放送ということでいいのでしょうか。
とても楽しみです。
NHK「ちりとてちん」情報に全国放送とありました。
「まいご3兄弟」のクランクイン会見の動画が、なぜか6月10日まで掲載のはずなのに、まだ観られます。
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