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「監査法人」第6回(最終回)

19日のNHK土曜ドラマ「監査法人」は最終回でした。
意外にあっさりと、上手くまとめられたのかなという印象があります。

出資者に襲われた井上(阿部サダヲ)は、やはりという感じです。
夢をいいことに結局裏の世界に通じていた山岸に踊らされていたわけで、山岸役の俳優さんの名前を知りませんが、怖かったですね。
裏の世界が一切出てこないのに、彼だけでその怖さが伝わってきました。

今回は、映像が斜めになるシーンが目立ちましたが、何と言っても小野寺(豊原功補)の部屋の暗さが異常でした。
今までに観たことがないほどに、暗い映像にしていましたね。

結局、井上の件で責任を感じた若杉(塚本高史)は退職し、尾張部品の顧問会計士を務めることになります。
会社の再生と自分自身の再生ともかけているわけですね。
“会計士の仕事は、真実を見極め、適正な判断を下すこと”
しかし、厳格監査と言えども、まずは彼らとじっくり話し合い、信頼関係を築き、出来れば一緒に乗り越えていくことを考えることが大切である、ということを学んだようです。

1年近くの拘置所暮らしから、判決が出て戻ってきた篠原(橋爪功)。
“裁判では自分のやってきたことを認めた。その上で、犯罪であるわけはないと主張した。
ただ、あることに気がついた。自分も家族も幸せになれなかった”
篠原と若杉のシーンは、やはりいいですね。

この回、若杉は妻に逢いに行き、彼女の本心を聞きます。
“あなたはいつも正しい。正しいことが時には人を傷つけることもある。
優しい言葉のひとつもかけてほしかった”
そして、尾張部品の仕事に取り掛かってから、妻に改めて手紙を書きます。
自分が正直に生きるあまり人を傷つけことに目を背けていたことなど、そして仕事に取り組む上で、自分に欠けていただろう信頼を得ることへの努力など、について・・・。
その中から、変わった彼を感じているのか、ふっと笑ったような妻。
彼女は、自分と向き合って、そういう彼の今の正直な思いを伝えて欲しかったのだろう、と思わせます。
時間はかかっても良い方向へ向かいそうな雰囲気があります。

山中(松下奈緒)がエスペランサ監査法人に戻ったことは、自然でした。
今度こそ、小野寺の片腕となって再生の力になるのでしょう。

エスペランサで、尾張部品の会長たちと同行した若杉と小野寺との対峙シーン。
“希望がある”と言う若杉に、“現状では監査を引き受けられないが、再建プランをもう一度検討しましょう”と言う小野寺。
廊下まで追いかけて、“チャンスをくれて有難う”と言う若杉。
「お前に教えてもらった気がする。真実を貫くことが全てではない。
それが誰かのためにならなければ意味が無いということを・・・有難う」

その後、振り返って、「いつでも戻って来い」
一瞬うらやましく感じました。
あくまでドラマですが、思いっきり納得がいくまで仕事が出来るわけですものね。
戻る場所(エスペランサ・妻子)があって・・・。

尾張部品会長役の大滝秀治さん、元気な姿を見られて嬉しかったです。
あすなろ監査法人の理事長役津川雅彦さんは、特別出演という感じで、あまり重要ではなくもったいなく感じました。
トレンディ・ドラマ(死語?)ではいつも恋敵役ばかりだったような豊原さん、いつも控えめで目立たない役が多かった利重剛さん、もちろん橋爪さんも、素人がおこがましいですが良い演技を見せてもらいました。
主役の塚本さんのことはほとんど書いてきませんでしたが、申し訳ないですが、正直なところ若い俳優さんはどのように見ればいいのかわかりません。
ただ、「僕の生きる道」(2003年・フジテレビ)の草なぎ剛さん、役に一体化していた彼は別格ですが・・・。

とても面白かったのですが、個人的には「ハゲタカ」(2007年・NHK)越えはありませんでした。
あの時、のめり込まされ、熱に浮かされたような気分は何だったのだろうと改めて思っています。
演出も、脚本も、音楽も、映像も、そしてもちろん俳優たちの演技合戦にも問答無用状態で引き込まれ続けたドラマでした。
スタッフのドラマ作りの面白がりようが熱として、それがケレン(念のために、意味:歌舞伎用語。奇抜さを狙った仕掛けの派手な演出)と呼ばれるような形でこちらに伝わってきたのかな、と思ったりもしています。
答えは出ないままで、新しい注目のドラマが出る度に比較し続けていくような気がしています。

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