「ゴンゾウ」第5、6回
先週の「ゴンゾウ」第5回(テレビ朝日)はゲストが左とん平さん。
彼が改造した拳銃が事件に使われたことがわかる回でした。
どうも、拳銃とか暴力団がからむドラマが苦手なもので、感想が書きにくい状況になってきました。
特に組織への踏み込みとか、取調べシーンが他のドラマよりリアルに感じてしまって・・・。
それでもなぜか引き込まれて観ていましたが・・・。
やっと鶴(本仮屋ユイカ)が現場に復帰出来ますが、もなみ(前田亜季)を守れなかった自分を責めたりしています。
“私が生き残ったのにも意味がある”と前向きになりましたが・・・。
ゴンゾウこと黒木(内野聖陽)が、ビルから落ちそうな左さんを片手で押さえているシーンに初めて(?)現れた、彼が自殺をするシーンの回想。
両手を真横に伸ばして(キリストの十字架のように)倒れこむように飛び降りるシーンは、草なぎ剛さんの「僕の生きる道」(2003年・フジテレビ)を思い出させました。
「僕の生きる道」は個人的に過去最高傑作と思っているドラマです。
マイペースで顰蹙をかいながらも成果を上げていくゴンゾウが、薬の禁断症状のようになること、幻覚に現れる人形と女の子、となかなか明らかにならない彼を取り巻く過去がドラマを引っ張ります。
今週の第6回、ボランティア団体の会長(白井晃)が事件の犯人と突き止められていきます。
足の不自由な会長の代わりにテロを実行するために選ばれた若者(内田朝陽)の助けを借りて潜入するわけですが、このあたりはハラハラしました。
一般人を巻き込んで、その上自分が警官であることをはっきり話しますし・・・。
ちなみに、私は潜入捜査物も苦手です。
それにしても、会長とゴンゾウが同じように自殺未遂をしていて、共感を覚えてしまう状況が何とも怖かったものです。
さすが舞台で鍛えている二人ですから、その緊迫感と異様な雰囲気に引き込まれてしまいました。
気になったのは、潜入した内部の状況や音声があんなに鮮明に詳細に監視できるのだろうかということ。
あくまでドラマだからでしょうか、ちょっと怖くなりました。
功名心で張り切っていた日比野(高橋一生)がゴンゾウに先を越されてしまいますが、今回の高橋さんには若いのに存在感がありました。
若者に食事を誘われてはしゃぐ鶴に、飛ばされて思いっきりロッカーにぶつかるシーンなどもありましたし・・・。
ゴンゾウの過去を知っていて痛ましさを感じながら、彼を見守り続ける岸(菅原大吉)は相変わらず良い味を出しています。
ゴンゾウに振り回され、上層部の前でも面子を潰されたかたちの佐久間(筒井道隆)は家庭でも攻められ続けていますが、3年前のこととはゴンゾウと関係があるということでしょうか。
筒井さん、最初の頃と違って重くて怖い存在になってきました。
ラスト、ゴンゾウが危機に陥っているのに予定の5分経過しても踏み込まない佐久間ですから・・・。
たびたび幻覚で出現する人形と女の子、“この世界に愛はあるの?”に、今度は大人の女性(池脇千鶴)が加わりました。
来週はかなりの展開になりそうです。
時々は和むシーンがあるものの、どんどん苦手な暗い展開になっていく様子なのに、何だか目が離せないドラマです。
Who-08- *ラストに流れる曲です。
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