「ゴンゾウ」第7回
13日の「ゴンゾウ」(テレビ朝日)第7回を観ました。
ほとんど、3年前のシーンで終わった今回は、とにかく重かったですね。
前回、ゴンゾウこと黒木(内野聖陽)の絶体絶命のシーンで終わったのに、最後にそのシーンが出てくるまでそのことをすっかり忘れていたことに気がつきました。
それほどに、重くて引き込まれていましたが・・・。
最初から3年前のゴンゾウと佐久間(筒井道隆)の柔道シーンがあり、立場の逆転がよくわかる導入部でした。
それにしても投げられ続ける筒井さんは痛そうでした。
この時の筒井さんが彼らしくって、ホッとして笑えてしまいましたが・・・。
ゴンゾウに母親のことでその甘さを指摘され続けてもいて、結果的に母親の身体が不自由になっていくわけですね。
ゴンゾウの幻覚の中の人形と少女のことも、杏子(池脇千鶴)が現れて次第に状況がわかってきました。
池脇さん、久しぶりに観たらとても大人になっていましたね。
昔一家心中の少女を助けたゴンゾウ、その少女が杏子とわかり病気の彼女の面倒をみるが、反抗的な態度の杏子・・・。
ゴンゾウに殴られるシーンから、初めて彼女が彼を覚えていたことがわかります。
それまでに、ハッと気がつくとか、気づいていたというセリフなどはまったく無く、だからこそ彼女のこれまでの悲劇が強く観る側に伝わってきました。
“助けて欲しい時に来ない。中途半端な人助けはするな”とは、相手にとってはつらい言葉ですね。
それでも、ゴンゾウにプレゼントされた人形は持ち続けていました。
このシーンなど、1時間で完結の刑事ドラマでは描けないでしょう。
幸せになるかと思えた杏子は、殺人事件の犯人の名をゴンゾウに打ち明けたことで殺されてしまいます。
打ち明けたものの、一人にして欲しくなかった杏子の気持ちを考えると胸がつまりますね。
彼女を守るより、つい刑事の仕事を選んでしまった(それまでは備品係でもいいと言っていたのに)ゴンゾウ。
そして、不本意でも母よりやはり仕事を優先してしまった佐久間。
対立しているのに、同じように見えた回でした。
それにしても、ゴンゾウ(の正義?)に関わってみんな不幸になってしまったような、暗く重い回でした。
ラストの方で、初々しい日比野(高橋一生)と鶴(本仮谷ユイカ)がちょっと出てきて、ホッとさせられました。
現在に戻ってのラスト、ゴンゾウが助かっていて、捜査も終了しているようで・・・。
予告でもますます波乱含みで、いったいどこまで行くのでしょう。
このドラマ、佐久間がキーポイントなのでしょうか。
ますます目が離せなくなりました。
複雑な思いに駆られる視聴者へ、救いになるようにも思えるほどタイミングよく流される主題歌が印象深く残ります。
気になったのは、ゴンゾウが飛び降り自殺(というか、幻の少女を追いかけて落下)をするシーン、これまで回想の中で何度か出てきた十字架のようなスタイルではなかったですね。
何か意味があるのでしょうか。
「ゴンゾウ~伝説の刑事」 オリジナルサウンドトラック ![]() |
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