NHKドラマ「お米のなみだ」
21日、NHK仙台放送局開局80周年記念ドラマ「お米のなみだ」を観ました。
この日は東北地方だけの放送のようで、来月に全国放送されるそうです。
<放送予定> 10月19日(日) 午後4時45分~午後5時58分[総合]
以下、ネタバレがありますので・・・
物語は、ラニーニャ現象で東アジアが猛暑となり米が出来なくなるとの予想があり、商社が東北地方に青田買いに走ります。
コンビニに米を売る仕事のヒロインは、はからずも自分の故郷へ派遣されることになります。
その故郷では、彼女が幼い頃に父親が農業に行き詰まって自殺をしています。
彼女はお米を食べない(食べられない)大人に成長していて・・・。
地方発のドラマということで、出演者は地味ですが芸達者が揃っていました。
黒部進さん、阿藤快さん、そして中村有志さんは本当に久しぶりです。
主役の奥田恵梨華さん、そのパートナー役の内野謙太さんは初めて観る俳優さんです。
奥田さんの美しさには驚きました。
商社から青田買いの指示を受けて村にやってくるわけですが、そのクールで理知的な美しさが周りの緑に映えていました。
彼女を先輩と呼び、曰くありげな彼女をサポートする内野さん。
見た目はちょっと三枚目風ですが、ことの展開に戸惑いながらも彼女を気遣う様子に良い味が出ていました。
何より、地元の農家のリーダー役の黒部さんがとても良い味を出していました。
自然で、土に生きる人の強さも優しさもある佇まいがあり、ヒロインにバカにされても怒らない人間の大きさもありました。
ウルトラマンとか、バラエティに引っ張り出されている黒部さんとはまったく違う俳優さんがいました。
黒部さんを始め、みなさんのこちらの方言が自然でとても心地良かったですね。
その地方の言葉を自然に話すということは大変な作業だと思いますから、頭が下がりました。
鳴子温泉を舞台にして撮影をしたようですが、緑の風景がとても美しかったですね。
田んぼがみずみずしいですし、米を作らなくなって荒れてしまった土地さえも哀しくも美しく感じました。
ヒロインの回想に度々登場したトトロの木のような大木も印象に残ります。
ラストは、ラニーニャ現象も何とか回避されて、米の買い付けを断念して終わりますが、ヒロインはお米を食べられるようになっています。
意外だったのは、その後にドキュメント番組が用意されていたことです。
奥田さんと内野さんが登場して、この地方の米作りの現状を紹介します。
ドラマの中でも描かれている、地域が農家の米を買い支えるというシステムは鳴子のプロジェクトとして2006年にスタートしているとのこと。
米作りを止めたことで急速に自然が荒れて、そのことが観光などにも影響してきて“米作りを守ることが地域を守ること”という捉え方が出発点のようです。
最後まで、真面目な2人のリポートが爽やかでした。
奥田恵梨華さんの公式ブログ → オクダエリカ大作戦
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