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「ジャッジⅡ」第2話 共犯

1日のNHK土曜ドラマ「ジャッジⅡ 島の裁判官奮闘記」第2話“共犯”を観ました。
語られる言葉(セリフ)がひとつひとつ印象深い回でした。

殺人事件の被告の青年と、その友人の事件との関係が公判で明らかにされようとしています。
相反する供述に、どちらが真実を語っているのか、裁判官の一人は“確実に一方は嘘をついている。我々はどちらかに騙されようとしているのか”と複雑な思いを語ります。
それに対して三沢(西島秀俊)は“いえ、どちらかは真実を語っている。その声を聴きもらさないようにしましょう”と・・・。
それにうなづくもう一人の裁判官役は利重剛さん、同じ土曜ドラマ「監査法人」以来目が離せません。
裁判官は三沢も含めて、どの人もこのように穏やかなのだろうか、と思わせられました。

被告と友人は子供の頃から、そして島を出て戻ってからも身を寄せ合うようにしていました。
公判中、三沢は被告に“あなたはたった一人の友人と思っていても、彼の方はどうでしょう?”と語りかけます。
真の友人と思っていても相手はただ自分を利用していただけ、それを認めるのは辛いですね。
結局かばい続けた友人は真実を話し共同正犯などで逮捕されますが、その彼に面会をして弁護人を引き受ける平(寺田農)の、それまでの重い展開を晴らすような笑顔には救われます。

今回は、浅野さん扮する畑弁護士の大活躍の回でもありました。
彼女が被告人に語りかける、島言葉の“勇気出じゃち(いきいじゃち)”がテーマでしたね。

その言葉は、ラストの判決公判での三沢の訓戒につながります。
“島を出てから頼る人の無い孤独の中で生きてきた道のりには辛いことが多かったのはわかります。
人は誰でも心細い思いを抱えながら懸命に生きています。
孤独に負けないように罪を犯すことの無いよう、自分自身を見つめなおしてください。
出来るはずです。勇気を出せば・・・”
裁判官は、実際にもこのように人を導いてくれる言葉をかけてくれるものなのでしょうか。

サブ・ストーリーとして、里美(国生さゆり)の娘・結が言葉の問題で寮でからかわれて、島に帰ってきます。
そちらは里美が“島言葉を使って、凛として生きなさい。きっと誰かがわかってくれる”と励まし諭します。
綺麗な海の浅瀬に、母子で服のまま腰掛けて話し込むのが、なんだか気持ち良さそうでした。

実際の裁判がどのようなものかはわかりませんが、このドラマではごく普通の言葉が裁判官から語られます。
それが逆に胸に響いてきます。
西島さんの常にまっすぐな視線も印象に残りますし・・・。

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中園 健司

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