「相棒」season7・第9話“レベル4~後篇・薫最後の事件”
昨日(17日)の「相棒」season7・第9話“レベル4~後篇・薫最後の事件”を観ました。
何となく作業をしながら観てしまったのは、亀山(寺脇康文)の卒業を目にしたくなかったからでしょうか。
ウィルスの事件の方は意外にあっさりと片付いた感じがありました。
もちろん相変わらず右京(水谷豊)の推理が冴えていての解決でしたが・・・。
話としては面白かったとは思います。
気持ちは亀山がどのようなかたちで特命係を、右京の相棒を辞めていくかに行ってしまっていました。
ファンの間では今シーズンの第1話・第2話の“還流”の土地へ行くという予想はだいぶありましたが、本当にそうなってしまいましたね。
殉職などというかたちでなかったことにはホッとしましたが、何だか予想通り過ぎてしまって、あっさりとして・・・。
二人の間に複雑な思いがあっての別れでないのが、何だかあっさり感につながるのかもしれません。
美和子役の鈴木砂羽さんがエジプト行きのかたちで番組を一時抜けたように、常套手段のようにして、俳優さんの都合で卒業したように思えてしまいました。
第7話“最後の砦”でラストに亀山が訴えたシーンと繋がらない終わり方だったのがとても残念です。
警察官として、右京の相棒として悩んだあの亀山でしたから・・・。
思い返しても“最後の砦”は、人の抱えているものの重さ、交われない解決の出来ない思いが描かれた、ズッシリと重い回でした。
今回、脚本家が違うことの功罪を初めて感じました。
これまでは、いろいろなタイプのものを楽しめて良いことばかりと思っていましたから・・・。
それぞれとの別れのシーンは、逆にあっさりしているのが好きでした。
米沢(六角精児)に大切なお守りをもらうシーンには泣かされました。
六角さん、この回は大活躍でしたが、来年公開される映画を意識してのことでしょうね。
伊丹(川原和久)とは相変わらずですが、伊丹を格好良く描いていたような気がします。
伊丹の方は元日スペシャルの予告で登場していますから、ひとまず安心?でしょうか。
美和子(鈴木砂羽)は亀山と一緒に卒業のようですね。
二人のコミカルなやりとりが絶妙で、よけいに切なくなりました。
携帯電話で“どうか気をつけて行ってください”というだけなのは右京らしかったですね。
それにしても、初めて語られた(ですよね?)特命係に来た6人が最短1日、最長1週間で辞めていったという話には笑いましたが・・・。
小野田(岸部一徳)に食事を誘われながらも断っている右京は珍しく伏し目がちで寂しそうに見えました。
水谷さん、流石だなあと思いながらも、寺脇さんの卒業にどこか納得していない思いがあるのかなとつい邪推してしまいました。
そういえば、小野田もかつて“特命係を動かしているのは、亀山くんだったんですね”と言っていましたよね。
含みを持たせていて、その後の展開を期待していたものですが・・・。
何となく個人的には消化しきれない亀山の卒業でしたが、気持ち良い去り方だったことは救いです。
元日スペシャルは渡哲也さんがゲストでかなり派手な内容になっていそうです。
“ノアの方舟”って“バベルの塔”の路線の狙いでしょうか。
亀山の抜けたこれからの「相棒」が、苦手だった「大都会」や「西部警察」のようになりませんように、と願うばかりです。
これから、いつものようにある掲示板の「相棒」スレを覗きますが、恐いですね。
大変なことになっていそうな予感がします。
<追記>
掲示板が3スレ(1000件×3)も進んでいて、とても読みきれませんでした。
ところどころ読んでみたら、新相棒として松田龍平さんの名が挙がっていて、期待したくなりました。
ちなみに龍平さんは、水谷さんの親友の亡くなった松田優作さんの息子さんですね。
実現したら嬉しいのですが・・・。
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