NHK「特集・にっぽんの現場」“平成長屋の住人たち”
昨日(25日)、「特集・にっぽんの現場」“平成長屋の住人たち~東京・大塚シェアハウス~”(NHK総合)を観ました。
“格差社会の中、夢を持ち生活”という内容に惹かれてのことです。
敷金や保証人は不要で家賃は光熱費込み3万円、ただし2段ベッドのベッド部分のみがプライベートスペースになっています。
30数人の住人のうち出演したのは20代、30代の若者でした。
お笑い芸人を目指している人、ネットで為替取引をしている人など、この厳しい時勢を表すように派遣の仕事をリストラされた人もいました。
みんな自由に来て、自由に去っていくようです。
居間に集まって、おしゃべりをしたりお酒を飲んだり、一見自由で楽しそうですが、そこでは何も生まれることはない、とはっきり口にする人もいます。
家族と友達の間という感覚も判るような気がしました。
みんなそこをステップにして先へ進もうとしているようです。
それにしても、30歳過ぎたら働かないようにしたいからと、一日で数十万円も為替で利益を得たり、この不況の前にすでに違う構想を練っていて次へ進んでいる人にはただただ驚くばかりでした。
将来は安心して自由に暮らしたいというような気持ちを語っていましたが、それは普通のサラリーマン生活では得られないものらしいです。
彼に対して穏やかにそれでいてはっきりと批判的意見を言っているカメラマン志望の若者にちょっとホッとしたりしたものです。
“あなたは自分のことだけで、世間を向いていない”と・・・。
でも彼はその意見を静かに受け入れていました。
そういうことを言い合えるのが良いのでしょう。
コミュニケーションが出来ない人には苦痛な生活でしょうが・・・。
最後に、先月(1年後)彼らを改めて取材した映像もありました。
たくさんの人たちがやって来ては去って行ったようです。
為替をやっていた人は、一度去って外国へ旅をしたりしたものの、又舞い戻っています。
理由は“寂しいから・・・”と言いながら、居間で一人テレビを観ていました。
次の仕事に進んではいるようです。
カメラマン志望の若者は、同じように外国へ旅に出たようです。
お笑い芸人志望の若者は豆腐を売りながら、相変わらず夢に向かって頑張っています。
“人気者になりたいから・・・”と笑う彼が一番幸せそうに見えました。
こうしてテレビで取り上げられたことですし・・・。
1年前と先月の風景が違って見え、空気も違って伝わってきたのは、今の世の中の厳しさを反映しているのでしょうか。
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