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「ありふれた奇跡」第3話

昨日(22日)の「ありふれた奇跡」第3話(フジテレビ)を観ました。
唯一この時間帯に起きていて、リアルタイムで観ているドラマです。


正直、どんどん感想が書きにくくなっています。
特に大きな展開もあるわけでもなく、淡々と進みますね。
そうは言っても確実にお互いが関わっていく一緒の世界が築かれていっているわけで、観る側も淡々と見守っていくしかないということでしょうか。

先週の予告にあった、加奈(仲間由紀恵)が翔太(加瀬亮)を抱きしめるシーンが始まってまもなくあったのは意外でした。
自分の自殺未遂のことを話そうとしてパニックになっている彼を抱きしめるわけですが、彼女の場合驚きでと言うよりも静めようという思いと共感とが入り混じった衝動でということなのでしょうね。

藤本(陣内孝則)の部屋で、突然彼に飛び掛っていく翔太の行動にも驚かされました。
その前のセリフを聞き逃したのかもしれませんが・・・。
ドラマを観ているだけですから当然と言えば当然なのですが、わけもわからずに自分が傍観者になっていることを実感してしまいました。
幸いにもほとんど(まったくとは言いませんが)自殺を考えたことが無い人間の幸せでしょうか。
それにしても、藤本については何となく触れたくない感じがするのは、拒否したい感覚とは別に共感する部分があるからかもしれません。

どこか頑なに見える加奈、行過ぎるほど相手に合わせてしまう(このあたりは理解できる)翔太、他人を傷つけまい自分も傷つきたくない、としながら結局深く傷ついてしまっていたように見える二人。
観ていて、共感出来る部分の間に一瞬冷める感覚が入り込みます。
垣間見える、本人が意識していないのだろう計算とか、押し付けがましさとか、そして危ういほど繊細すぎる神経とか(特に加奈に)・・・。
単にこちらが意地悪い見方をしているだけかもしれませんが・・・。

重要なシーンで音楽がピタッと止まりましたね。
ベンチに腰掛けて、加奈が翔太に“どうして自殺未遂をした?”と聞いた瞬間に止まりました。
この後に静かにパニックが始まり大きくなっていって、抱きしめるシーンへとなります。
とても印象的で画面に引き込まれたものです。
その他のシーンにもあったような気がします。
セリフをも含めて、流れを静かに楽しむドラマなのかもしれません。

  前回までの感想 第1話 第2話

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