テレビ朝日ドラマスペシャル「警官の血」
テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル「警官の血」(7、8日放送)を観ました。
完全に吉岡秀隆さん目当てでの鑑賞でしたが、重くて見ごたえのあるドラマでした。
昭和が描かれていると、やはり引き込まれます。
といっても、結構録画分を早送りしたりしましたが・・・。
吉岡さんは、子役の頃から観ているせいもあって、どうしても親戚の子か何かに感じて特別の見方をしてしまいます。
演じる役がどうしても繊細な役とかが多くて、今回も観ていて切なくて正視できなくなるシーンがありましたね。
それにしても、上手い俳優さんと言われるだけあって、彼の部分(2代目)が突出して良かったと思いましたし、そこだけ違うドラマのような気さえしました。
学生姿も違和感がなく自然で、精神的に病んでいるシーンなど目が離せませんでした。
特にラスト、早瀬(椎名桔平)から大学時代に思いを寄せていた女性が自分の子供を宿して自殺までしていたことを明かされてからの展開には釘付けになりました。
演じる民雄の絶望的な思いが嫌になるほど伝わってきて、重かったですね。
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警官の血 上巻 佐々木 譲 ![]() by G-Tools |
それにしても、ほんの僅かのシーンまで凄い俳優陣で、それもほとんどが芸達者で、通好みの人たちでした。
その中でも、佐藤浩市さんは存在感たっぷりでさすがだと思わせました。
楽しんでいるようにさえ見えましたが・・・。
あまりに出演者が多すぎて、つい出ていない人を探したりしました。
大杉漣さんは出ていなかったと思いますが、渡辺いっけいさんは出ていましたか?
そういう意味でも楽しめたドラマでした。
貫地谷しほりさん、朝ドラの「ちりとてちん」以来ですが、若狭とまったく違って、昭和の女性を演じていて吉岡さんとお似合いでした。
伊藤英明さん、これだけの俳優陣に囲まれてプレッシャーがあったかもしれませんが、堂々として清濁併せ持つ逞しい3代目を演じていましたね。
そこがちょっと救われた思いのするドラマでした。
監督が鶴橋康夫さんということでの興味もありました。
昔からたくさんの受賞歴のある演出家ですが、その作品にはどこか後味の悪さが残る印象があります。
そういう意味で、タイトルは覚えていなくても、シーンだけ覚えている作品などもあります。
調べてみたら、妻夫木聡さんが悪役を演じた「砦なき者」(2004年・テレビ朝日)も彼の作品でした。
最後に主役の役所広司さんが衝撃的な結末を迎えるドラマでした。
これは、亡くなった脚本家の野沢尚さんの最後の作品でもありましたね。
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