「相棒」season7・第15話“密愛”
昨日(18日)の「相棒」season7・第15話“密愛”を観ました。
何とも華やかさを感じさせるドラマでした。
出演者は岸惠子さんに水谷豊さんのほとんど二人だけ(国広富之さんは回想場面)で、その分じっくりと観られました。
右京(水谷豊)以外レギュラー陣が登場しない、番組としては画期的なスタイルだったのではないでしょうか。
内容的には新鮮さは無いかもしれませんが・・・。
二人芝居なのに、その大変さを感じさせない素晴らしさに、見惚れてしまいました。
これで又、タイトルと違う(相棒が出ない)と批判する人が増えるのでしょうね。
個人的には、タイトルに関しては記号のようなものと思っていますから問題は無いと思っていますが・・・。
今回は女性向きな内容でしたね。
場所も建物も右京が乗ってきた車も、そして音楽もフランス風(よく知らないけど)でしたし・・・。
岸さんを迎えてのスタッフの熱の入れようが伝わってきました。
右京が又、何とも生き生きしていると感じられたものです。
ふだん頭が良過ぎるために冷たく感じられ、時には上から目線的な物言いをしたりする右京と対等に、更に上を行く恩師役の岸さん。
二人の間(あくまで恩師と教え子の)の空気感が良かったですね。
別に元恋人同士でもおかしくなかった気はします。
コンプレックスで人を愛せず、人生の最後になって愛した人の裏切りが許せなくて殺してしまったけれども、本当はすでに真実を知っていたんでしょうね。
それを誰かに知ってもらいたかったようで・・・。
ラストのセリフ、“良心の呵責や罪悪感ではない。命を賭けてまで自分を愛してくれた人がいる。こんなに愛されたってことを誰かに知って欲しかった”
これを惨めとか愚かとかを感じさせないで言ってしまえる、華やかな岸さんが凄いと思いました。
その分、人一人が死んだというのにこの華やかさは何だ!二人の粋なやりとりは何だ!と思ってしまったのですが、観直してみたら更に素敵でしたから、あくまでドラマということで・・・。
岸さんのこのキャラクターなら、犯罪者にしないで、時々セミレギュラーで出て欲しかったと思ってしまいました。
右京があれほど対等に楽しそうに話せる相手っていませんものね。
"愛だの恋だの語っているフランス文学と、貴方は相性が悪い"と言われて、結婚に失敗したと夢見るようなポーズをとった右京には笑えました。
正直、先週の予告編と、今回のオープニングで倒叙ものだとわかった瞬間にちょっと心配したのですが、個人的には大満足の回でした。
来週は捜査一課の芹沢(山中崇史)が相棒役のようですね。
それも又、楽しみです。
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