WBCが終わって
WBCが終わって2日が経ちましたね。
イチロー選手たちメジャー・リーガーは当然ながら現地に残って、他の選手は帰国しました。
これからそれぞれにシーズンが始まるというのに、何だかすべてが終わった寂しさのような感覚が残ってしまって・・・。
24日(日本時間)はテレビの前で本当に疲れました。
野球を観るだけでも、相当な気力体力が必要なのだと改めて思ったものです。
心臓に悪そうで(別に心臓に持病はありませんが)、何度か観るのを止めようかと思いながら止められなかったのは、ただただ止めたら日本が負けるかも、という根拠の無い信念だけでしたね。
イチロー選手が語ったように“神が降りてきた”ような結末で終わりましたが、彼がどんなに苦しんで苦しんで迎えた時だったか、期間中の、そして連覇が決まって堰を切ったように語った言葉から伝わってきました。
ファンとしては、何気ない振りをして見守るしかない20日間でした。
連覇が決まって、私も例外なくたくさんのテレビ番組のハシゴをしました。
その中のひとつで、小松成美さん(ノンフィクション作家)が語るイチロー選手の言葉についての分析が興味深いものでした。
「自己分析というか、心模様を言語化するのが上手いですね。自分の肉体的な状況、精神的な状況が今どんな風になっているのか、的確な言葉を持っているんですね。肉体的感覚、精神的感覚がとても鋭い方です。」
以下は、印象的だった言葉の中から・・・。
「ほぼ折れかけてた心をギリギリでつなぎとめていた感じですね。
三打席目のバントの失敗で、ほぼ折れかけていたんですけど・・・
僕のユニホームだけなぜかキューバに見えていたのが
かなり深刻な状況だったと思いますけど
四打席目からジャパンのユニホームが着られてよかったと思いました。」
「苦しいところから始まって、 苦しさから辛さになって、
辛さを越えたら今度は痛みが来て、心がね。
最終的にはこうやってみんなで笑顔になれたこと、
日本のファンの人たちに笑顔が届けられて、最高です。」
やくみつるさん(漫画家)が3D映像みたいだったと語った、決勝打となったイチロー選手のあのセンター前ヒット。
確かに、打球がピッチャーの右側をグイッと曲がるようにして、こちら側(センターカメラ)に向かってきました。
原辰徳監督が「あのセンター前ヒットを忘れることはない」と語っていましたが、あれはテレビの前にいた人間にこそ忘れられない映像となりましたね。
あのヒットが出る直前の彼は、厳しい目に全身に溢れる集中力、不思議に余裕さえ感じさせて、こちらは魅入られるようにして画面を観ていたものです。
久しぶりに観た野球で、知らない選手たちのプレーが観られてとても新鮮でした。
こちら楽天の岩隈久志投手
の活躍も素晴らしかったですが、自分自身のキーワードとしていたという「楽しむ」で終えられた笑顔がよかったですね。
それでも、一番印象的だったのは原監督でした。
彼の選手時代を知っていて、正直これだけのプレッシャーの中で、これだけの大任を果たせるとは思っていませんでした。
采配の良し悪しはわかりませんが、彼が選手やスタッフを信じて、いつもブレることのない采配をしていた、という印象が強く残りました。
今回、ダッグアウトがよく映っていて、監督の動きがよくわかりましたね。
バッターボックスの後ろに観える広告は受信する国ごとに変えていたらしく、、映像的にも工夫を感じさせる面白いWBCでした。
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