「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」
テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル
「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」
2009.6.20・21
二夜連続で観ました。
渡辺謙さんの圧倒的な存在感と、有名な事件が描かれているので引き込まれるようにして観ていました。
平塚さんの晩年の頃の写真や映像を観たことがありますが、渡辺さんはそれによく似せていましたね。
何よりエネルギッシュで、たくさんの俳優さん(それも芸達者と言われる人たち)の中でも、圧倒的な存在感を観せていました。
吉展ちゃん事件と三億円事件は、リアルタイムで知っていました。
帝銀事件の平沢死刑囚が、長い間こちら宮城刑務所で冤罪を主張していたことも・・・。
ふだんのドラマより、リアル感を持って観ていました。
吉展ちゃん事件の犯人・小原がやはりこちらの宮城刑務所で処刑されたことをドラマの中で知って、余計に重たい気分になりましたね。
吉展ちゃんの遺族の気持ちを考えると申し訳ないのですが、ドラマで描かれた小原の自白のシーン、処刑されたことを知らせる電話で伝えられる小原の言葉、そしてラスト、母親の墓には入れずにそばの小さな土の山になっているシーンには思わず泣いてしまいました。
久しぶりで観た岩崎加根子さん、雨の中で平塚に土下座するシーンは、本当に当時の田舎のお母さんでしたね。
かつての泉谷しげるさんの小原役が凄すぎて、萩原聖人さんは大変だったのではないかと思います。
萩原さんは、ドラマ「それが答えだ!」(1997年・フジテレビ)からずっと気になっていた俳優さんです。
姿かたちはほとんど変わらないのに、当時とまったく違うこんな役もやれるようになっていたんですね。
観られて嬉しかったです。
そういえば、「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンさんの吹き替えもやっていましたね。
CURE キュア << 萩原聖人
俳優さんがたくさん出演していて、彼らの演技を観ているだけでも素晴らしかったです。
平塚の上司役の柴田恭兵さんが、こちらでも「ハゲタカ」(2007年・NHK)の芝野のようでいるのが何とも嬉しかったのですが・・・。
おまけに、柴田さん、大杉漣さん、矢島健一さんと「ハゲタカ」出演者が同じ画面に納まっているシーンには思わずニンマリしてしまいました。
柴田さんが矢島さんを呼び止めたからこそ、出来たスリーショットでした。
何しろ、男性陣がウヨウヨいましたから・・・。
その中で、山本耕史さんが若くて綺麗で、最初ちょっと違和感があったのですが、三億円事件で平塚に時代が変わり捜査方法も変わったことを思い知らせる重要なシーンがあって、なるほどとそのキャスティングに納得しました。
本当に贅沢でしたね。
忘れてはいけないのが、平塚と組んだ石崎役の高橋克実さんです。
暴走しがちな平塚と良いコンビネーションで、何よりホッと和ませてくれました。
重たいシーンが多い中で、一番好きだったのは、平塚が退職の日に玄関で、もらった花束を奥さんに乱暴に投げるシーンでの原田美枝子さんの何ともいえない笑顔でした。
あの時代の奥さん、お母さんを演じていて、原田さんはとても素敵でした。
刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 (新潮文庫)
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