「リミット 刑事の現場2」第1回“その男は、悪魔”
土曜ドラマ「リミット 刑事の現場2」第1回“その男は、悪魔”
NHK総合 7月11日放送
こんなにテレビの画面に惹き付けられたのは「ハゲタカ」以来かもしれません。
時々、セリフが聴き取れなかったり、アナログなので暗いシーンが観え難いことを除いても・・・。
オープニングから“このドラマはフィクションです”と出てきて、撮影も凝っていて、これから起きる事件への恐怖をより感じたものです。
一番辛かったのは、梅木刑事役の武田鉄矢さんが、どうしてもダークな金八先生として見えてしまっていたことです。
迫力があればあるほど、顔にシワが深く刻まれていても・・・。
あの迫力で回を追うごとにねじ伏せられていくとは思いますが・・・。
梅木が被害者の父親(斉藤洋介)に自分を殴らせた段階で、次の展開が読めてしまった私は、どうも刑事ドラマの観過ぎでしょうか。
「警察はいろいろ聞くけれども、こちらへは何も教えてくれない」という父親の言葉は切実で重いですね。
加害者と被害者の父親が同じ留置室?に入ることは、実際には出来ることなのでしょうか。
この場合と違う、例えば過失などのケースだったら、と考えると別の怖さを感じますね。
このドラマでは、加害者が暴れても、最後には涙を流してくれたことで正直救われた思いはありましたが・・・。
加害者役の俳優さんの名前は知りませんが、頑張りましたね。
とても共感できるわけではないですが、その彼までも丁寧に撮っていると感じるドラマになっています。
ラスト、加藤(森山未来)が加害者に「一人じゃない、自分がここにいる」と声を掛けましたが、正直言えば梅木の迫力の前では弱々しさを感じましたね。
生き方も考え方もまったく違う二人の刑事の対立、というには対等の位置にいるわけではなく、そのことが逆にドラマに奥深さを感じさせていくような気がします。
加藤に刑事になった理由を聞かれ、梅木が何を思って「人を殺すため」と答えたのか、その深い闇の部分がこれから少しずつ明らかになっていくのでしょうから、興味を持って観続けられそうです。
私の中から金八先生が消えているといいんですが・・・。
加藤役の森山さん、出演したこの日の「土曜スタジオパーク」も観ました。
若いのに、不思議な存在感のある俳優さんですね。
脚本の遊川和彦さん、特に音楽のcobaさん、これまではどちらも明るく軽快なイメージがありましたから、その重厚感に驚いています。
次回が楽しみです。
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