「リミット 刑事の現場2」第3回“ダークサイド”
やはり、印象深いのは加藤(森山未来)とストーカーの弁護士(甲本雅裕)のシーンですね。
彼の家まで訪ねてまで穏便にストーカー行為をやめさせようとした加藤。
誠実に熱意を持って説得をする加藤を、こちらも固唾を呑むかたちで観てしまいましたが、彼から「真実の愛」という言葉が出た瞬間に違和感を感じましたね。
言葉として表現されるとなぜか薄っぺらに感じてしまったのは、こちらが歳を重ねすぎたせいかとちょっと嫌な気分に・・・。
それでいて、相手もあれだけの改心の様子を見せながら(彼も「真実の愛」を口にする)、すべて芝居でしかなかったということ・・・
結局、それが見えてしまっていたことで、更に嫌な気分になってしまいました。
加藤は梅木(武田鉄矢)からも、その男からも「彼女(茉莉亜)を本当に愛していない」と言われてしまいますね。
「自分の思うとおりに動かして愛していると言っている」とも・・・。
その茉莉亜も家を出てしまいましたし・・・。
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今回初めて逆上して暴力を振るったりして、刑事という仕事のこと、茉莉亜(加藤あい)のことと、加藤の悩みは深く重くなるばかりで・・・。
前シリーズはこんなに重いドラマじゃなかったような気がします。
今回の方が否応なく惹き込まれますが・・・。
茉莉亜に誘われて、3人で食事をするシーンがありますが、珍しく “らしくない梅木” が観られました。
相手が悪魔なら悪魔になれるけれど、善意の人ならば、との戸惑いでしょうか。
大切な人を死なせてしまった自分が許せないのか、と問われるシーンがありましたね。
恋人を殺した男がまもなく出所しますが、どのような結末になるのか、どのような希望が見えるのか、待ちたいですね。
同僚の筒井役の若村麻由美さんは、素顔の魅力を感じさせて素敵ですね。
加藤も梅木をも、ちゃんと見守れていて、あっちもこっちも重苦しい中で、ホッと和みます。
それにしても、「お前も俺と同じだ」「俺はあんたとは違う」というやりとりは、同じ土曜ドラマの「ハゲタカ」(2007年)の鷲津(大森南朋)と芝野(柴田恭兵)を思い出してしまいます。
「ハゲタカ」のようにカタルシスを味わえる展開にならないような気がして、ちょっと心配なんですが・・・。
気になることをもうひとつ。
梅木がいつもやる、水が溢れそうなコップにコインを入れるシーン・・・何かの映画で観ているのですが、その映画を思い出せないでいるのが何とも悔しいですね。
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