「再生の町」第1回“非情”
土曜ドラマ「再生の町」 第1回 “非情”
NHK総合 8月29日放送
描かれている内容は、今の時代を反映させて深刻ですが、前のドラマ「リミット 刑事の現場2」が緊迫感溢れる重たい作品だったせいか、ちょっと力を抜いて観ることが出来ました。
主役の筒井道隆さん、勤めていた百貨店の合併のために、郷里に戻って市役所に勤めていますが・・・。
最初の方は、ステレオタイプの公務員で、ちょっと笑いと、経験上の苦さを感じながら観てしまいました。
筒井さん演じる高岡は、彼自身から感じられる茫洋としたイメージそのままで、百貨店では有能で引き止められた人物とは思えませんね。
市の再生とともに彼自身の再生物語だと、この日の「土曜スタジオパーク」で紹介されていました。
その時の模様は、こちらで↓
宝物/今井美樹[CD] << テーマ曲
高岡は、破綻した市の財政再建プロジェクトチームの一人となります。
リーダーの間宮(岸部一徳)の元に田村(南果歩)ら・・・。
チームは6人だけど、何だか「七人の侍」(1954年)を連想してしまいました。
チームの一人橋本(久保山知洋)は、しばらく思い出すのに時間がかかりましたが、朝ドラ「だんだん」(2008年)のシジミジルのメンバーだった俳優さん。
水元市長(吉田栄作)は、マナカナの父親でしたし・・・。
経営コンサルタント光野役の矢島健一さんを観ていると、どうしても「ハゲタカ」(2007年)第3話の入札シーンを思い出してしまいますね。
偶然にも、今テレビ画面にはこのドラマの今後の展開を含めた紹介番組が流れています。
チームの一人一人にも事情があって、かなりシビアな展開になりそうです。
もう茫洋とした筒井さんの姿は無いようです。
今回の後半は、担当する市営住宅の現状を見て、徹夜で予算の削減案を作成したものの、それは間宮により却下。
「情を持って非情になるんや」と・・・。
10年前に高岡の父親と財政改革に取り組んでつぶされてしまったという間宮、市議会議長(近藤正臣)の言葉が意味深で、来週の動きが気になります。
今回一番のサプライズは、「ちりとてちん」(2007年)の草原兄さん・桂吉弥さんの登場でした。
高岡の友人役で、相変わらず張りのある声の語りで、やる気の無い彼を諌めたりしています。
「税金泥棒や」などとキツイことを言っても友だち思いで、このドラマの中でも良いポジションにいて、そこだけは和まされそうです。
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