「任侠ヘルパー」第8話
「任侠ヘルパー」 第8話 フジテレビ 8月27日放送
今回は、“捨てられる”がテーマですね。
ホームの老人の問題でもありながら、会社を追われそうな羽鳥(夏川結衣)や、鷲津組の組長(竜雷太)も・・・。
オープニングから、家族に看取られないで亡くなっていく老人が映されて驚きました。
研修仲間がビビッてしまった、鷲津組の組長の入所も、ただの邪魔者扱いではなかったことがだんだんわかってきますし・・・。
老人介護の問題を重く取り扱っているのに、任侠部分も迫力のあるシーンが展開して、空気が変わってきたような気がします。
任侠部分が多くなると、ちょっと苦手だなと思いながらも、組長がヤケになってホームのみんなに自分の素性を名乗り、刺青を見せようとした瞬間に彦一(草なぎ剛)が電気を消すシーンなど、ケレン味があって好きですね。
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任侠ヘルパー オリジナル・サウンドトラック
その後に戻った部屋で、同室の老人の異変に気がつくわけですが・・・。
その老人が植物状態になって、病院で繰り広げられるシーンが胸を打ちました。
老人といつの間にか交流の時が持てていた組長、自分たちのことでいっぱいいっぱいの家族・・・。
そして、そこにいて仕切る彦一は何だか立派な幹部ですよね。
ちょっと複雑な気分にはなりますが・・・。
そう言えば、ヘルパーの和泉(山本裕典)が隼會の組員のようで、こちらも驚きました。
こうなると、ホームのオーナー(大杉漣)はどうなのでしょう。
鷲津組の組長の正体を知っていたようですし・・・。
老人の延命治療の報告を受けた彼が荷物の片づけを依頼し、女性ヘルパーの「もうここへは帰ってくることはないですね」という言葉が切なかったです。
鷲津組の組員の画策にはまり、病院のエレベーターで組長を狙うりこ(黒木メイサ)・・・。
こんなシーンで終わってしまいました。
りこが組長をしている四方木連合の組員が刺されるシーン、りこがその組員と面会するシーン、などと共に迫力が有り過ぎて、このドラマはどこへ行くのだろうと、何だか混乱しています。
ここまで真面目に描いてきた介護の問題も、色恋?部分も吹き飛ばされそうな勢いを感じてしまいましたから・・・。
今週は、屋上で羽鳥に感謝されて戸惑う彦一の表情が唯一ホッとさせられたシーンでした。
母のために張り紙を作り続ける涼太(加藤清史郎)が切ないですが、これからは母子二人で、少なくとも彼女には帰る場所があると思えたのに、来週は羽鳥が息子を忘れてしまうようですね。
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