「再生の町」第3回“覚悟”
土曜ドラマ「再生の町」 第3回 “覚悟”
NHK総合 9月12日放送
宝物
<<テーマ曲
サブタイトルどおり、それぞれの“覚悟”が描かれた回でした。
高岡(筒井道隆)が自分の仕事を通して、財政再建を成し遂げようとした父親の姿を少しずつ追い始めていますね。
間宮(岸部一徳)は、権藤(近藤正臣)が高岡に語った10年前の改革案をつぶしたことを認めながら、並々ならない覚悟を見せます。
橋本(久保山知洋)にしても、光野(矢島健一)にしても、それぞれに抱えている事情が現れてきています。
彼らが奔走する先々の事情も・・・。
病院や高齢者福祉センターなど、切る方も切られる方も辛いですね。
それぞれの覚悟の中で、一番印象的だったのは田村(南果歩)の言葉でした。
「私ねぇ、最近無理して公務員やからって考えるん止めたんです。どう言うたらいいんやろ、自分の生き方の問題です。離婚して子供2人抱えて、それでもちゃんと生きていくと決めたから、母親としてもこの仕事を選んだ人間としても、ええ加減なことして年とっていきたいないわって・・・」
仕事を持つ者として、母親として、そして人間としての覚悟の言葉が、とても気持ちよく響きました。
田村の言葉を聞いた高岡の妻(牧瀬里穂)が、自分のこれからを考え始めますね。
そのことが原因で、悩み、疲れている高岡が声を荒げることになって・・・。
それが又、身体の不自由な母親(岩本多代)が、妻に気を遣うという切なくてやり切れない展開になりますが・・・。
登場人物のそれぞれの立場、それぞれの思いで考えられるドラマになっていますね。
敵役の権藤も、あくまでニュータウン計画推進の覚悟をきめていますし、そのために市長(吉田栄作)への脅しとも取れる態度に出て、市長も窮地に追い込まれています。
それぞれの思いが交錯して、どこに問題解決の着地点があるのだろうと先が気になりますね。
それにしても、実際に老老介護をしている長門裕之さんが、介護される側で出演しているのが何とも辛く感じました。
そこがプロの俳優さんなのでしょうね。
今回、そのほかに意外な俳優さんたちが登場しました。
福祉センター施設長役の斉藤とも子さん、長門裕之さんの奥さん役の雪代敬子さん、そして市立病院の院長役で宮下順子さん、と懐かしくて思わず声を出してしまいました。
ほかで活躍しているのを、私が知らないだけかもしれませんが・・・。
ドラマ「ちりとてちん外伝 まいご3兄弟」の田村亮さんの奥さんを演じて印象的だった徳田尚美さんもちょっとだけ出ていましたね。
おかげで、また「ちりとてちん」を観たくなりました。
思い出す度に、あのテーマ曲が頭の中に流れてきます。
毎朝ワクワクして観たあの感覚をもう一度味わえないものか、と思いますね。
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