「任侠ヘルパー」最終話
「任侠ヘルパー」 最終回 フジテレビ 9月17日放送
見事に任侠道と介護問題を融合させて終わりましたね。
まさか、最終話までも新たな介護問題(介護難民)の話を持ってくるとは思いませんでした。
そのことで、最初は老人を食いものにしていた彦一(草なぎ剛)たちが明らかに変わったことがわかります。
涼太の父である藤堂(陣内孝則)たちの視察も、六車(夕輝壽太)の機転で良い方向へ進むと思えたのに、集団感染って・・・
これは新型インフルエンザですか?
ホームを閉鎖したのに利用者が戻ってきて、彼らを守るために立てこもり・・・。
機動隊が突入してのシーンは迫力があって、このまま悲劇的な終わりになるのでは、と思ったものです。
結局、彦一だけが逮捕されたんでしょうか?
それでも、この事件が介護問題へ一石を投じたようですね。
「こんなことをしても、一部の年寄りしか救えないことはよくわかっている。それでも、目の前にいる人間を助けるのが、俺たちの筋の通し方だ」
彦一が藤堂に語る言葉ですが、なぜか恐れ多いですが、マザー・テレサを思い出してしまいました。
「まず目の前で困っている人のために、何かを為してください」と語っていたと思いますが・・・。
藤堂も悪役ではなく、涼太(加藤清史郎)も幸せに暮らせそうです。
藤堂の「介護って、弱気を助け、強気をくじくのではなかったか?」には笑いました。
ラストのラストで、ホームも再開されるようで、良い展開でした。
隼会の幹部は、彦一が辞退して、りこ(黒木メイサ)でしたね。
戻ってきた彦一と、無言での湖を背にしてのツーショットは素敵でした。
その後に、りこらしい格好いい別れ方をしますが・・・。
ヘルパーそれぞれのその後がチラッとですがあって、良かったですね。
極道に戻ったのは、りこと和泉(山本裕典)と三樹矢(藪宏太)ということですか?
肝心の羽鳥(夏川結衣)と彦一と涼太・・・。
タイヨウを出ていく羽鳥を見送る彦一の「頑張れよ」
それに答える羽鳥の「頑張る」
涼太に、新しい家に帰るように説得する羽鳥の「しばらく離れて頑張ろうって約束したでしょ」
「頑張る」という言葉がこんなに切ないものだったかと思いましたね。
かつおぶしだよ人生は <<加藤清史郎くんの歌
悩む彦一に「記憶が無くなっても、私は私でしかない。あなただってそうでしょ」と・・・。
そして、ラストのグループホームのシーン。
その日は記憶が無いようだ、と受け入れられるようになっている涼太。
記憶が無くても、穏やかに向き合っていられる羽鳥と彦一。
彦一は、きっと二人の近くに居続けるのだろうな、と思わせられました。
羽鳥がタバコをくわえた彦一から、タバコを取り上げるシーン・・・
このために、これまで何度も何度も彦一がタバコを吸うシーンがあったのかと思わせられた、素敵なシーンでした。
乱闘シーンなど、とてもハードなシーンがあるのに、幼い涼太の思いや、こんなシーンが丁寧に描かれていて印象に残りますね。
第5話のエンドロールの映像は、あれっきりでしたね。
何か問題があったんでしょうか。
最後なので、載せておきます。
介護をテーマに取り上げて、重くて辛いかなと思ったものですが、最後まで惹きつけられて観続けることが出来ました。
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