「外事警察」第2話“協力者”
土曜ドラマ「外事警察」第2話“協力者”
NHK総合 11月21日放送
愚痴になりますけど、テレビが古いので暗い画面の映りが悪いのが悔しいです。
住本(渡部篤郎)と倉田(遠藤憲一)のシーンは、その表情が見たかったですね。
お互いの立場を考えながらも、慇懃無礼な応酬で、鳥肌ものでした。
警備局長(石橋凌)とCIA極東担当のジム(イアン・ムーア)のシーンも怪しさいっぱいで・・・
でも、こちらの方は暗さでカバーされていたかもしれません。
ジム役の俳優が「ハゲタカ」(2007年)の、鷲津の上司役だったことはすぐにわかりました。
よく起用されていますね。
松沢(尾野真千子)の外事4課への異動は、かつての知人下村愛子(石田ゆり子)を協力者にするための住本の計算。
相談した五十嵐(片岡礼子)も、それに絡んでいる。
それをわかっていても、愛子が理容店をやりながら植物状態の夫を介護していることを知っていながらも、仕事を遂行する松沢。
これまで期待されたことが無かったから、という理由で・・・。
「ねえ、ゆきちゃん、パパいつまで嘘をつくんだろうね」
夫・住本の仕事を知らない振りをして、付き合う妻(奥貫薫)・・・。
このシーンも真っ暗で見えないのですが、妻の表情を想像するとよけいに怖いですね。
非情に徹する住本・・・
ただ、協力者には最後の最後まで面倒を見るというやり方。
協力者の全人格を受け入れるだけの覚悟を持っているということ。
それだけの厳しい対応を松沢にも要求しますね。
ありとあらやる情報を駆使し、分析し、事にあたる住本・・・。
愛子の不倫の結果、夫が交通事故を起こしての植物状態となったことを非難、脅迫しながら協力者へと誘うシーン。
さすがの松沢も止めに入りますが、
「3年間、何に苦しんだのか。介護でもない借金でもない、自分の抱えている闇だ」と言い切ります。
その冷静で、深い洞察力に寒気がしました。
いつも儚げなイメージの石田ゆり子さんが、今回は少しずつその期待を裏切っていくようですね。
松沢の元先輩刑事役の平岳大さんは平幹二朗さんの息子さんですよね。
とても似ているし、お父さんのように存在感も出てきて驚いています。
音楽が時々過剰に感じる時もありますが、その効果は抜群ではないでしょうか。
演出は「ハゲタカ」の堀切園健太郎さんでした。
「ハゲタカ」ファンとしては堪えられません。
以下、ストーリーは公式サイトより引用です。
『テロにつながる外交官が薬殺されてしまう。
住本(渡部篤郎)は地下銀行の出入りから<フィッシュ>らしき外国人を発見するも失尾。
陽菜(尾野真千子)は外国人バーの監視を機に、店主のジュリオが好意を寄せる理容師、下村愛子(石田ゆり子)と再会する。
所轄時代に担当した交通事故で、愛子の夫は植物状態となっていた。
住本は愛子を協力者として獲得するよう陽菜に命じる。』
これまでの感想 第1話
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