「JIN-仁-」第8話
日曜劇場「JIN-仁-」 第8話 TBS 11月29日放送
今回は、「器」と「血や肉」という言葉が何度も出てきた回でした。
南方(大沢たかお)や龍馬(内野聖陽)の傍にいて、自分の器の小ささを思い知っては悩み続けていた恭太郎(小出恵介)。
真面目で思いやりがあるものの、神がかりな仕事をする南方や破天荒で天下国家を論じて動く龍馬に抱いてしまっていたコンプレックス。
これまでにも少しずつ描かれていましたね。
観ている側としては、ずっと気になっていました。
それが、想いを寄せている花魁・初音(水沢エレナ)の病気で表面化しますね。
先週の予告で、「あなたが嫌いでした」って、やはり龍馬に向かっての言葉でした。
初音の病気に必要な、新しいペニシリンのための400両を巡って、様々な人々の善と悪の行動が交差していきます。
初音の想う人として登場の田之助(吉沢悠)は、嫌な奴には違いありませんが(後で格好良いですが)、彼の言う「血や肉」の言葉は説得力がありました。
野風(中谷美紀)がこれまで蓄えたお金を提供すると言い・・・
咲(綾瀬はるか)は、自分が身売りをしても、と言い・・・
それぞれの「血と肉」と、覚悟を聴いている恭太郎の気持ちはどれほどのものだったでしょうか。
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確かに田之助のところに行った恭太郎は甘かったかもしれないけれども、南方が言うように、この時代に来て最初に助けてくれたのは彼でした。
結局、武士が役者に土下座をするという、当時としては死よりも辛いことだったかもしれないことをしたのですから、彼なりの「器」があったわけですね。
想う人が自分を向いていなかったことを知っての上での行動ですが、彼の優しさは「器」に値するものでしょう。
そういう彼の優しさに涙する初音に、観る側は救われます。
こんなふうに、ひとりひとりの心の動きが描かれているのが、このドラマの大きな魅力かもしれません。
みんなの好意を受け止めながらも、なんとか自分の責任で、と必死の南方を周りはほっとけないんですね。
「器」とはそれぞれに違っているはずで、ヤマサ醤油の濱口(石丸謙二郎)は、亡くなった緒方洪庵(武田鉄矢)と違う南方を試したのでしょう。
南方の「器」を、大きくないけれど美しいのだろう、だから周りのみんなが助けたいと思うのだろう、と言っています。
野風と咲が、しみじみと語り合うシーンがありました。
辛くはないか、と野風。
南方には好きな人がいる。自分には彼の医術があるから・・・。
ラスト、野風が一人、自分には何も無い、とつぶやきます。
南方が病院を立ち上げたばかりなのに、何だか終盤に向かっていることを思わせられましたね。
Air Pocket
楽曲プロデュース:坂本龍一/監督:渡部篤郎
咲の、身を売っても、と申し出るシーンは格好良かったです。
そして、吉沢悠さんがあのような役で出てくるなんて意外でした。
ワンシーンのセリフだけで、田之助のこれまでが強烈に伝わってきました。
これまでは、緒方洪庵たちに支えられ、道を照らしてもらっていたけれども、これからは自分が照らしていかなければと、改めて前向きな決意をする南方ですが・・・
医学の針を進めることが、歴史を進めることになり、龍馬の暗殺が近づいてくることになる。
ドラマも終盤に近づいていることを、嫌でも感じますね。
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