「SONGS」井上陽水・第一夜
11日の「SONGS」(NHK総合)は、井上陽水さん。
第一夜でしたが、なんと4週連続とのこと、これは「SONGS」始まって以来のことではないでしょうか。
デビュー40周年とはいえ、8月の4日連続放送の「井上陽水40年を語る」(教育テレビ)といい、NHKの力の入れようは凄いですね。
つい、紅白歌合戦に呼ぶつもり?と勘繰ってしまいました。
今回は1970年代、彼が20代の頃の曲が歌われました。
ナレーションは、薬師丸ひろ子さん、コメントを寄せたのは村上龍さん(作家)、オダギリジョーさん(俳優)、高橋惠子さん(女優)と豪華メンバーです。
村上さんがMCだった「RYU’S BAR」(1987年)の映像が観られて懐かしかったですね。
村上さん、井上さんを相手に「あまりの美声に、ほかのすべてを犠牲にして音楽に殉じてしまった」と・・・。
現在の村上さん、「聴いている人が気がついていない深いところを掘り起こし揺さぶる、まぎれもない歌なんだなあ」と・・・。
陽水さんと同様に、村上さんも年月を経て顔つきが変わっていましたね。
昨年、「傘がない」のリメイク版ミュージックビデオに出演したオダギリジョーさん、Jポップへ痛烈な批判をしながら、陽水さんの歌の魅力を語っています。
オダギリさんの言うように、今回初めて聴いた「限りない欲望」の歌詞のぶっ飛び具合に驚きました。
“君と僕が教会で結ばれて
指輪かわす君の指 その指が
なんだか僕は見飽きたようで いやになる”
高橋惠子さんは、当時の何かしなければならないような時代の空気の中で、自分を代弁してくれたような、と「傘がない」を語ります。
高橋さんの当時(関根恵子時代)の映画「おさな妻」(1970年)の映像が流れて、ちょっと違和感が・・・
もっと違う作品を探せなかったのでしょうかね。
当時は同じような作品ばかりでしたが・・・。
番組中での陽水さんのコメントは少なくて、「当時は雑念がなくて、ピュアで・・・」ぐらいでしたね。
どれも70年代の曲なのに、まったく古さを感じさせない、それどころか迫力があって圧倒されっぱなしの30分でした。
「氷の世界」は、迫力の歌はもちろん、映像処理も、ハーモニカの演奏の入り具合にも感動して、まったく異質だと思っていたスティビー・ワンダーのコンサートを思い出したものです。
番組自体、音楽はもちろん、見せ方にもいつも凝っていますが、
照明が印象的で、前半の2曲は赤、後半は「ハゲタカ」ブルーか「相棒」ブルーか、という感じでした。
<番組で歌われた曲>
招待状のないショー(1976年)
限りない欲望(1972年)
氷の世界(1973年)
傘がない(1972年)
愛を謳おう <<忌野清志郎×井上陽水
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