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「SONGS」井上陽水・第四夜

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2日の「SONGS](NHK総合)井上陽水・第四夜を観ました。

最終回とあってか、オープニングが「新しいラプソディー」で、高らかに歌い上げて始まった感じでしたね。

この曲とか「5月の別れ」は、好みもあってか、声も詩もメロディーも、こちらの気持ちを開放感いっぱいにさせてくれます。

そのスケールの大きさと、タフな歌声にあきれてしまうほど・・・。

最近、武道館で十年ぶりのコンサートを行ったというニュースを観ましたが・・・

若い女性のレポーターの、「往年のヒット曲をたくさん歌っていました」とのコメントに、何とも違和感がありました。

「往年」って、当時はヒットしたけれども今は歌われていないような感じがありますね。

陽水さんの歌は、その時々に進化していて、リアルだと思えるし、今という感覚があるんですけれども、個人的には・・・。

ジャズで聴く井上陽水作品集

きょうは最後とあってか、コメントを寄せた人がたくさん。

ナレーションを担当した薬師丸ひろ子さんが、映画「今度は愛妻家」(陽水さんが主題歌「赤い目のクラウン」を担当)のスタジオ風景の中で登場。

相手役の豊川悦司さんが、憧れだったという陽水さんについて語っています。

「拓郎さんはカリスマとして明確な感じ。陽水さんはアンダーグラウンドな感じ、パッと現れては人の心をつかんで去っていく旅人、それも闇の旅人みたいな・・・」

最初に吉田拓郎さんの名が挙がってドキッとしましたね、ファンなので・・・。

それにしても面白い見方だなと思いました。

それに、NHKもさりげなく映画のPRに応じるようになりましたね。

 

五木寛之さん「中世的な人柄」

黒鉄ヒロシさん「日常でも非日常な人物」

伊集院静さん「手が大きい。あの手で音楽を表現する」

沢木耕太郎さん「俺は作詞家だよ、と言っている。でも美しいメロディーを作る人」

それぞれに印象的なコメントを寄せています。

 

80年代(30歳代)には「あやしくも美しいラブソング」、90年代(40歳代)に入って「恋愛ではなく、少年たちの友情」を音楽にして、国民的支持を受けたと紹介された「少年時代」・・・

映画のラストシーンの映像が流されました。

以前、「かぜあざみ」を探して、陽水さんの故郷・筑豊を訪ねる番組を観たことがあります。

急に気になって調べて見たら「風が吹いて、あざみをゆらしているという情景をあらわす」造語らしいです。

 

誰にでも好かれるだろう「新しいラプソディー」や「少年時代」に比べたら、「嘘つきダイヤモンド」は凄いですね。

歌詞にゲイやレズビアンに、南極や北極まで出てきていました。

 

沢木さんが依頼した、テレビの「深夜特急」(1996年)のテーマ曲「積み荷のない船」はしっとりして物悲しくて、歌詞も素敵です。

サヨナラは 雨の歌になるから

気をつけて 夢と夢が重なるまで

 

陽水さん、「メロディーを褒められることはあっても、詞の方はねえ~」と、例の口調で、これまでとは違って長いメッセージを語ってくれました。

 

<番組で歌われた曲>

新しいラプソディー(1986年)

嘘つきダイヤモンド(1995年)

少年時代(1990年)

積み荷のない船(1998年)

井上陽水ReMASTER

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