「龍馬伝」第7回“遥かなるヌーヨーカ”
大河ドラマ「龍馬伝」第7回“遥かなるヌーヨーカ”
NHK総合 2月14日放送
龍馬(福山雅治)の生き方のもとには、父親(児玉清)や家族の愛情やその気風にあったことがよくわかった回でした。
初登場の河田小龍(リリー・フランキー)が、龍馬宅に居座ったのはそんな空気を感じたからなのでしょうね。
父親の病気をみんなで隠したり、小龍を自然に受け入れ、黒船に興味を持ち、黒船を作って一家で世界を旅しよう、という龍馬の夢に乗る家族・・・。
ラストの浜辺のシーンは感動しました。
だから、その後の龍馬がいるのだ、という思いがして・・・。
父親が倒れても、龍馬に「この世に生まれたからには、己の命を使い切らんといかん」と言わせたり、小龍を通じて彼の可能性を伝えたり、と丁寧な描写があって、長時間ドラマの良いところだと思いましたね。
伝えたいことは伝え、父の死のシーンを描かなかったことに感動しました。
武市(大森南朋)が、土佐の攘夷の旗頭になって、その変わりように、その迫力に怖さを感じました。
あれほど賢かった武市が、攘夷に凝り固まって、狭い見方しか出来なくなっていて、この先を考えてしまうと・・・。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
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河田邸で顔を合わせた龍馬・武市・弥太郎(香川照之)のシーンが面白かったですね。
三者三様で、熱いですから・・・。
意外に、弥太郎の現実的な意見に同調してしまって、笑ってしまいましたが・・・。
背景に猫がたくさんいて、凝った作り方をしていました。
当時のトイレなども出てきましたし・・・。
3人の剣幕に驚いて姿を消す、小龍の弟子・長次郎役大泉洋さんも適役のようですね。
リリー・フランキーさんの演技を初めて見ましたし、小龍という人物も初めて知りました。
この時代、何があってもどんな人物がいても不思議ではない時代だったんですね。
小龍にも影響を受け始めている龍馬と、武市とは明暗(イメージ的に)がハッキリしてきました。
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Tシャツデザイン:リリー・フランキー
弥太郎が加尾(広末涼子)に振られたシーンで、倒れた先に鶏がいて、笑うシーンでは無いのでしょうが(コメディを意識している?)やっぱり笑ってしまいました。
龍馬と加尾が偶然逢って語り合うシーンでは、加尾の姿がしばらく木の陰になって映らず、声だけなんて凝っていましたね。
このドラマの、緑が映える映像が好きです。
それから音楽・・・
オープニングの音楽は、完全に「ハゲタカ」風味でした。
次々と新しい人物が登場して、ますます面白くなってきました。
再放送まで観ていますから、かなりの力の入れようです。
やはり、男たちが遠慮なく熱い、というドラマが面白いですね。
それでいて、女性も添え物ではなく、ちゃんとキャラがたっている、というものが・・・。
個人的に、女性が主役の大河ドラマに魅力を感じないのは、必要以上に女性を奉って(朝ドラのパターン)、ホームドラマ調のドラマになっているからのような気がしています。
いつも途中で挫折して、ちゃんと観ていませんから、偉そうには言えませんが・・・。
だから、来年の大河ドラマは観ないだろうな、と今から思っています。
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