「龍馬伝」第8回“弥太郎の涙”
大河ドラマ「龍馬伝」第8回“弥太郎の涙”
NHK総合 2月21日放送
江戸から土佐まで30日の道のりを16日で帰ってきたんですね、弥太郎(香川照之)は・・・。
水を独り占めした庄屋に大怪我をさせられた父親(蟹江敬三)のために・・・。
先週は龍馬(福山雅治)の、そして今週は弥太郎の、父親への想いが描かれている回でした。
父親を亡くしたばかりということもあって、よけいに弥太郎に関わっていく龍馬。
それを注意する兄権平(杉本哲太)が、女性たちの反発に折れてしまう、そんな女性上位になっている坂本家が微笑ましいですね。
一家には、父親がちゃんと生きている、という描かれかたもありましたし・・・。
それにしても、弥太郎は(父親も同じですが)、これまで以上に汚いですね。
まだまだ彼の苦難は続いていくということでしょうか。
そろそろこざっぱりとさせたいところです。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
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龍馬の提案で吉田東洋に直訴に行く弥太郎。
二人が3日も門前で粘って、やっと会えた東洋・・・
今回のハイライトでしたね。
吉田東洋役の田中泯さんの迫力は凄いですね。
「自分は天才だからどんなことをしてもいいのだ」と言い切り、龍馬たちに「何を持っている?」「何が出来る?」と・・・。
私は吉田東洋という人物についてはまったく知りませんが、その言葉通りには思えない、その裏に真意が隠されているように感じたものですが・・・。
二人に対して、自分自身や何かを変えるには、学ばなければ、自分を磨かなければ、と思わせたことは事実ですね。
武市半平太(大森南朋)が江戸に旅立ちますが、表向きは剣術修行で、実は各藩の攘夷派と逢うのが目的。
決意は固く、もう止まらないんですね。
残された母親役の菅井きんさんが弱々しく半平太の名を呼ぶのが切なかったです。
そのシーンで、亡くなった藤田まことさんを思い出してしまいました。
「必殺仕事人」は観ていませんでしたが、名コンビでしたから・・・。
加尾(広末涼子)と約束していますが、観ている側としては、いいのだろうかと思ってしまいました。
来週は又、佐那(貫地谷しほり)が登場するみたいですから・・・。
饅頭屋の長次郎役の大泉洋さんが、飄々としていい感じです。
龍馬を引き止めて、弥太郎の父の一件の裏側を知らせてくれるシーン・・・紅白の傘と二人を下から撮った映像が印象的でした。
このドラマの撮影が好きですね。
緑が綺麗だし・・・
それにしても土佐は雨が多いのか、雨のシーンも多いですね。
結構心情的なシーンに雨を降らせているようですが・・・。
今回は、特に吉田東洋とのシーンには引き込まれるようにして観ていました。
田中さんの演技にも寄るのでしょうが・・・。
大河ドラマはあまり観ていないので、偉そうには言えませんが、このような迫力、重量感のある映像はそうそう無いような気がしています。
今回の件、深刻な話なのに、何度か弥太郎の刀がなまくらでなかなか抜けないシーンでつい笑ってしまいました。
このあたりの緩急のある描き方が好きですね。
それにしても、いつのまにか、福山さんも香川さんも未熟で現状に足掻く若者に見えてしまっているから不思議です。
これまでの感想 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回
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