「龍馬伝」第11回“土佐沸騰”
大河ドラマ「龍馬伝」第11回“土佐沸騰”
NHK総合 3月14日放送
オープニングは、坂本家の食事シーン。
にぎやかで和やかで、加尾(広末涼子)と別れなければならなかった龍馬(福山雅治)への気遣いに溢れていました。
この家族は好きですね、ホッとします。
今の龍馬があるのが良くわかる家族です。
これまでの中で、個人的なベスト・シーンは、龍馬が黒船を作って家族で世界旅行を(第7回“遥かなるヌーヨーカ”)、と語るシーンでした。
今回の桂浜のシーン、海を眺める龍馬の上の空が綺麗で・・・。
このドラマは、とにかく映像が素敵ですね。
家屋内に射す光線とか、今回では、吉田東洋(田中泯)の屋敷での龍馬と東洋、象二郎(青木崇高)、弥太郎(香川照之)の顔がろうそくに浮かび上がるシーンとか・・・。
緊迫した状況とはまた別に、思わず観入ってしまいました。
それにしても、弥太郎がアッという間に長崎から戻ってしまって、汚い格好になっているのには笑いました。
それも口が上手くて、調子よく東洋に取り入って、又役目をもらっているのですから・・・。
やはり、商才はあるという感じですね。
その弥太郎も、今回は嫌でも龍馬の成長振りを目の当たりにするシーンが多くありました。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
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桜田門外の変で、井伊直弼が暗殺されて、一気に気運が高まっていく武市(大森南朋)たち。
そして、それを危うさを感じながら見守るかたちの龍馬。
弟のために上士を切り殺してしまう池田虎之進(笠原秀幸)・・・
このシーンでの、頭上の赤い布が印象的です。
こういうところにも、撮影のこだわりがあるんですよね。
それにしても、虎之進役の笠原さん、初めて知りました。
第9回“命の値段”で、山本琢磨を演じた橋本一郎さんもそうでしたが、印象的な役を無名(私だけが知らないだけかも?)の俳優さんに演じさせているのが良いですね。
大森南朋さんが演じる武市半平太のシーンが多くて嬉しいのですが・・・。
武市という人物がどのようになっていくのか、まったく知識が無いのですが、待っているのは悲劇という気がします。
気概はあっても、龍馬のように大きくなれない自分を感じていますよね。
それがコンプレックスになっていますか?
まず東洋と話し合うことを龍馬に勧められながら、排除することしか考えられないのは、個人的な憎しみからのようにも見えますし・・・。
今回の争いを治められたのも龍馬の力でした。
虎之進の切腹で決着というかたちに、何も出来なかった自分への思いって大きいでしょうね。
土佐勤王党を立ち上げて、龍馬を巻き込もうとしますが・・・。
土佐を二分する事態の危機を描きながら、武市の複雑な思い、葛藤する思いが描かれている回でもありました。
どうも、徒党を組まなければ何も出来ない、みたいなタイプが嫌なもで、龍馬の今は甘いかもしれないけれども、柔軟で自由な考え方が好きですね。
姉・乙女(寺島しのぶ)に漏らしますが、土佐に息苦しさを感じる、自分の居場所が無い感じがする、って・・・。
龍馬はどんどん大きくなっていきますね。
一触即発の危機を東洋の屋敷に乗り込んでいったシーンは緊迫していて、それでいて説得力がありました。
合間に見せる茫洋としたところが・・・
あの余裕はどこから来ているんですかね。
やはり坂本家の力かもしれません。
それにしても、緊迫シーンの後の、“龍馬、三味線を弾く”のシーン、なんだか福山さんそのものに見えてしまいました。
サービス・シーンでしょうか。
吉田東洋役の田中泯さんの出番が多かったですね。
いつものことですが、その迫力、その存在感にはただ観入るばかりでしたが・・・。
武市の母親役の菅井きんさんの出番はこれで終わりなんですね。
なんと贅沢な使い方だろうと、ちょっと思ってしまいました。
それに、要潤さんはどこに出ていたんでしょう。
来週の予告でしか見つけられませんでしたが・・・。
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