「龍馬伝」第13回“さらば土佐よ”
大河ドラマ「龍馬伝」第13回“さらば土佐よ”
NHK総合 3月28日放送
今回が、第一部の最終回。
タイトルどおり、龍馬(福山雅治)が脱藩をする回です。
前回ラストの二つの暗殺指令の顛末や、吉田東洋(田中泯)の暗殺などもあって盛り上がっていましたね。
でも、一番感動したのは坂本家の家族でした。
龍馬の悩む姿が再三描かれていますが・・・
龍馬の表情ひとつにそれぞれが気がついていて、龍馬がどんなに家族に愛されていたか、どんなに恵まれていたかがわかって泣けました。
姉の乙女(寺島しのぶ)のバックアップも素晴らしくて、兄(杉本哲太)も家長としてたくましくなっていますし・・・。
龍馬が何の憂いもなく自由に生きて、活躍できる土台はあの人たちが作っていたんですね。
龍馬の暗殺を命じられて悩む弥太郎(香川照之)・・・
毒を盛った後に、龍馬の口から出た血の赤さはリアルではなくて、弥太郎の想像だと思わせる面白いシーンでした。
それに、このシーンに赤ちゃんの泣き声がずっと聴こえていて、細かな描写に感心しました。
結局、未遂に終わらせたものの、お咎めもなく終わった弥太郎ですが、彼自身思うことは多くなったんでしょうね。
龍馬の脱藩の知らせとともに、いよいよ商売の方へ向かっていくんでしょう。
龍馬が脱藩の前に会いに行き、自分も商売に興味がある、というのは大きな複線ですね。
それしても、吉田東洋の方からわざわざ不問に処すとの連絡があったことには驚いたんですが・・・。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
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武市(大森南朋)は、あんなに激情的だったのに、冷静さを見せて、そこに龍馬はますます危うさを感じてしまうんですね。
迷いを無くした、あの冷静さは怖いです。
正直、弥太郎は別にしても、武市をここまで描いてくれるとは思いませんでしたね。
オープニングでの妻・冨(奥貫薫)が思わず諌めるシーンから、ラストの東洋暗殺と被せてのシーン・・・
冨はすっかり安心しきっているんですよね。
史実での武市という人をまったく知りませんが、演出の大友啓史さんにちょっと感謝したりしています。
今回は、大友さんの演出でしたが、脱藩前日の龍馬と乙女のシーン、感動的でしたが、珍しく長めに撮っているような気がしました。
「ハゲタカ」ふうにすれば、省略などの凝った映像処理をしたりするんでしょうが、さすがに大河ドラマとしてじっくりと撮っていた感じです。
ここまで観てきて、龍馬と弥太郎と武市は幼い頃から密度の濃い付き合いをしていたことに、このドラマの面白さを感じています。
あくまでドラマ上のことなのでしょうが・・・。
これから、それぞれの道へと進み、それがどのように交差していくのかが楽しみで仕方がありません。
東洋が暗殺されて、田中泯さんの出演はこれで終わりなんですね。
存在感たっぷりでしたから残念です。
それにしても甥の後藤象二郎(青木崇高)って、あんなに嫌な人だったんでしょうか。
ドラマですけど、一人だけ悪役に描かれている気がしないでもありません。
そして、暗殺シーンは、やっぱり雨・・・。
土佐は雨の多い地域なんでしょうか。
今回、まったく関係が無いことで印象に残ったこと。
龍馬が二度ほど、腰から刀を抜いたり、差したりするシーンがありました。
刀の重さを知りませんが、本物を持って演技しているようで、その自然な動作に感心したんですが・・・。
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