「第33回日本アカデミー賞授賞式」を観て
昨日の「第33回日本アカデミー賞授賞式」(日本テレビ)を観ました。
「ハゲタカ」の大森南朋さん目当てでしたが・・・。
この授賞式は、紅白歌合戦と同じに、なぜかいつも観ていて気恥ずかしくなってきます。
紅白の場合は、アドリブの無い窮屈さとか、タイムスケジュールにこちらまで追われている感覚があったりするからですが・・・。
こちらの方は、やはり本家の真似をしても、という感覚でしょうか。
本家本元の方もきちんと観たことがあるわけではありませんが、洒落たスピーチとか、スマートな進行とかを感じますよね。
こちらでは、頑張っても(頑張りすぎて)どこかぎこちなさがつきまとうような気がします。
特に、受賞者のインタビューなどには・・・。
いろいろ試行錯誤をしてきて今がある、と聞いたことがあります。
この際、泥臭いほど日本的でもよいのでは、と思ったりしていますが・・・。
↓最優秀作品賞・最優秀主演男優賞(渡辺謙)受賞
というわけで、途中から録画に切り替えて、今朝観てみました。
それで今頃になって気がついたんですが、生中継では無かったんですね。
主演男優賞受賞者4人のインタビューで、笑福亭鶴瓶さんが大森南朋さんに触れたシーンがカットされていました。
確か、息子さんが大森さんに飲みに連れて行ってもらっている、とのコメントでした。
渡辺謙さん、浅野忠信さんの存在の凄さをコメントした後に、一人無視されたかたちのカットで、ファンとしては寂しかったんですが・・・。
ディア・ドクター 最優秀助演女優賞受賞:余貴美子
大森さん、あまり面白いことを言えない人だとはわかっていましたが、あれだけですか?という感じでした。
場違いでしたかね。
玉山鉄二さんが助演男優賞を受賞していたことを知りませんでしたから、嬉しかったですね。
「ハゲタカ」の玉山さんがあまりに素晴らしすぎて、正直あのまま燃え尽き症候群になってしまったのではないかと心配していました。
あの中で目立たなかったのは仕方がありません。
これからも地道に仕事を積み重ねていって欲しいと思っています。
ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
最優秀主演女優賞受賞:松たか子
乗りに乗っている香川照之さん、落ち着いた輝きを見せている三浦友和さん、ドラマ「JIN-仁」(TBS)で魅せられた中谷美紀さん、など、なんだかんだ言いながらも楽しく観ることが出来ました。
最優秀監督賞受賞の木村大作さん、作品賞のほうへ取っておいたのか、いつもの木村節が出ませんでしたね。
「劒岳 点の記」公開の頃の、意気軒昂な言動がありましたから、ちょっと残念でした。
劔岳 点の記【Blu-rayDisc Video】
最優秀監督賞受賞:木村大作
何といっても素晴らしかったのは、最優秀主演男優賞を受賞した渡辺謙さん。
立っているだけ、歩いているだけで、圧倒的な存在感があります。
スピーチでの、「沈まぬ太陽」のテーマの大きなキーワードになっていたという“矜持”のこと、「徹子の部屋」でも語っていたことです。
それほどにこだわった作品作りをしていたのだ、と改めて感動しています。
「徹子の部屋」出演時の模様と“矜持”についてはこちらで、どうぞ。
言葉の味、話の味~渡辺謙さん:「徹子の部屋」2009.10.30.
「ハゲタカ」以外の作品を観ていないので、何も言えない分、結構冷静に楽しめたかもしれません。
その華やかな映像を観ながら、ふと“緒形拳さんがいないんだなあ”と思ってしまいました。
最優秀賞受賞者・作品一覧は、こちらで。↓
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