「龍馬伝」第9回“命の値段”
大河ドラマ「龍馬伝」第9回“命の値段”
NHK総合 2月28日放送
今回は、大森南朋さんが演じる武市半平太の出番が多くて、嬉しいような、怖いような・・・。
攘夷の思想に逸るばかりに、土佐藩の現状に焦っていますね。
龍馬(福山雅治)を同行させての、攘夷を志す他藩の人たちとの集まりで、それを見せています。
その中で起きてしまった、山本琢磨(橋本一郎)が拾った時計を売ってしまった事件・・・
土佐に攘夷の気運を、そのためにはよりいっそうの厳しい規律を、とみんなに説く武市の悩んだ末の結論が、切腹。
龍馬が時計の持ち主に土下座までして謝り、訴えを取り下げてもらえることに成功したものの、武市は受け入れず・・・。
平井収二郎(宮迫博之)たちまで、強硬な意見に凝り固まっていっているのが怖かったですね。
岡田以蔵(佐藤健)は迷いながらですが・・・。
最後は、龍馬が動いて山本を逃がすわけですが、逃げてもその後は死より辛い人生になるのではないか、と切なかったのですが、最後の「龍馬伝紀行」でホッとしました。
凄い人生だったんですね。
それも龍馬に助けられたからだ、と思ったら、これまでほとんど関心が無かったはずの史実上の龍馬という人に感動してしまいました。
NHK大河ドラマ 龍馬伝 オリジナル・サウンドトラック Vol.1
史実にあるのだろうかと、この事件について調べてみたら、龍馬と武市が尽力していたのに、本人が逃げてしまったという説もあるようですね。
ドラマでは、武市の妻・冨(奥貫薫)のいとことありましたが、龍馬とも血縁関係があるようです。
こうして調べてみると面白いですけど、ちょっと冷めてしまう部分もありますから、これからは控えたいと思っていますが・・・。
龍馬の誰をも和ませる性格は、武市にとっても大事だったんですね。
ずっと気になっていた、武市の部屋の一輪の椿の花・・・。
それを背にしている武市の心情を表しているようで、暗い画面に浮かび上がっている映像が印象的でした。
大雑把な性格と言われている龍馬がその意味をわかっていました。
武市は龍馬が琢磨を逃がしたことを知っていましたが、彼自身そうして欲しいと願う気持ちがあったのでしょうね。
いっそう強固な意志を見せて土佐へ戻る武市、ますます孤高の人になって、それについていく人たちをも悲劇に巻き込んでいくようで、怖いですが・・・。
2年4ヶ月、待ち続けていた佐那(貫地谷しほり)は、料理はもちろん、お茶や踊りまで習っていて・・・
兄・重太郎(渡辺いっけい)を巻き込んでのシーンは、今回の面白部分でしょうか?
さすがの龍馬も佐那の想いに気がついたようですが・・・。
いまだに牢屋に入ったままの弥太郎(香川照之)でしたが、そこで老人に“商売”という道へのヒントをもらえたようで、やっと光が見えてきて、面白い展開になりそうです。
その老人役が志賀廣太郎さんでしたが、声だけでわかりました。
今回の演出は大友啓史さんでしたが、良いところで良い俳優さんを使ってくれて、と嬉しかったですね。
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