「チェイス~国税査察官~」第1回“カリブの手品師”
土曜ドラマ「チェイス~国税査察官~」第1回“カリブの手品師”
NHK総合 4月17日放送
巧妙な脱税から合法だという方法まで、動きが速くて(知識も無くて)付いていけませんでした。
まったく無縁な世界に圧倒されて、無責任にも面白いと思ってしまいましたが・・・。
主演が江口洋介さん、国税査察官・春馬の役です。
仕事を優先するあまり、家族と向き合うことも少なく、悲劇を迎えることになりますが・・・
江口さんを観ていると、どうしても民放のドラマと錯覚してしまいます。
根底に暗さを感じさせないからでしょうか。
それがプラスなのかマイナスなのかはわかりませんが・・・。
役としては、奥さんが航空機事故で亡くなって、娘にも責められて、ますます仕事にのめり込んでいくようです。
復讐劇とありますから、これからどんな江口さんを観られるのか楽しみです。
もうひとりの主役とも言えるのが、脱税のプロ・村雲役のARATAさん。
ARATAさんを名前からしてずっとミュージシャンだと思っていました。
同じ土曜ドラマ「リミット-刑事の現場2-」(2009年)の犯人役は凄かったですね。
ドラマ自体も重かったし、森山未来さんや武田鉄矢さんも素晴らしかったのですが、存在感がありすぎて印象深かったのがARATAさんでした。
それ以前に、NHKスペシャル「最後の戦犯」(2008年)を録画して観ないで消してしまっています。
当時は、勝手にミュージシャンの余技かな、などと思っていたものですから、今考えれば残念です。
それにしても、NHKに好かれているようですね。
今回は、クールに鮮やかに頭脳戦で仕事をこなしていく、何とも格好いい役ですね。
脱税する方を、そう言ってはいけないんでしょうが・・・。
ただし、最後の最後で、利用したはずの歌織(麻生久美子)との過去が出てきたようです。
浜辺のシーン、まるで外国映画のシーンみたいでしたが・・・
クールな村雲が表情を崩して感情を出し、その逆に普通の主婦に見えた歌織が無表情で、その逆転が面白かったですね。
これから大きく展開していくことが予想できました。
それにしても、NHKでベッドシーンが出てくるとは思いませんでした。
麻生久美子さん、映画「夕凪の街 桜の国」(2007年)の役が好きでした。
あのたおやかなイメージの麻生さんが、これからどのような姿を見せてくれるのか楽しみです。
春馬の奥さん役の木村多江さん、出演はこれだけなんでしょうね。
なんとも贅沢です。
最後、墜落した航空機が燃えているニュース画面を観ての村雲のセリフ・・・
「この世界では、誰かにとっての絶望の火が、誰かにとって希望の火であることもある。これは俺の希望の火だ」
何とも怖い世界ですね。
夕凪の街 桜の国
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「夕凪の街 桜の国」
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