「トップランナー」大森南朋さん
10日放送の「トップランナー」(NHK)のゲストは大森南朋さん。
久しぶりに観た番組のMCは、箭内道彦さんと女優の田中麗奈さんでした。
クリエイターの箭内さんって誰?という感じでしたが、大江千里さんが務めていた頃と同じようなスタイルで、楽しめましたね。
大森さんと田中さんが初対面というのが意外でした。
どんな作品にも出ているような大森さんですからね。
大森さん、真面目な話をした後に、照れて必ずそれを打ち消すような言葉を吐いては箭内さんに注意されていました。
時には、照れるあまり、脇にあるクッションを抱えたりしていましたが・・・
でも、かなりトーク番組には慣れてきたようですね。
番組を観る前には、大河ドラマ「龍馬伝」の話題が中心になるのだろうと思っていたのですが、土曜ドラマ「ハゲタカ」(2007年)の方が多くて嬉しかったですね。
映像は、例の買い叩くの3回連呼、退職する柴野(柴田恭兵)を待ち伏せ、稼ぐことは・・・の記者会見、三島(栗山千明)によるテレビ出演の誘い(電話)、でした。
観ていない人には何のことかわからないでしょうが・・・。
久しぶりに「ハゲタカ」の映像を観て、ドキドキしました。
個人的には、「ハゲタカ」を超えるドラマにまだ巡り会っていないことを改めて実感したものです。
当然なのでしょうが、MCの二人が「ハゲタカ」を観ていたことが嬉しかったですね。
特に、三島がニュース番組への出演を電話で依頼するシーン(第5回)が流されて、その上での質問が続きました。
箭内さんの目だけのスケッチには笑いましたが、感情を表すセリフがほとんど無くて、目だけでの表現が印象的だったから、と・・・。
田中さんも、ちょっとした目の動きや息づかいで孤独さとか悲しみを抱えているのがわかる、と・・・。
その演技が簡単と語った大森さんに更に問いかけていました。
二人の演技の話は、特に難しい表現をしたわけではなかったのですが、こちらにはちょっと難しかったですね。
「鷲津の気持ちを汲んで、相手の感情をかぶせて、受けて・・・」「ファンドマネージャーをやるぞ!という芝居をしたら、お芝居の方が強くなりすぎて嘘っぽくなる」などの断片的な言葉から、要するに自然体ということかな、とは思いましたが・・・。
「台本を信用しているから大丈夫」という言い方もしていました。
カメラの前に立つ時にどんなことを意識するか、との質問には「緊張感とかは外して、フラットでいたい。よけいなものが無い方が純粋でいられる」と・・・。
箭内さんが大河ドラマの収録現場を訪ねて、廊下で裃姿の大森さんに「今、何割くらい武市半平太ですか?」に1.5割と答えていました。
スタジオでは、演出家と話し合いながらリハーサルをしている姿が観られました。
俳優さんのもっとも魅力的な姿だな、と思わせられたものです。
現在は、どう切腹するか検討中、とのこと。
箭内さんに言わせると、大森さんの一重まぶたの目力はカーリングの選手たちと同じとのこと、言い得て妙ですね。
下積み時代に、下北沢で飲んでいては監督に出してくださいと営業活動をした話なども・・・
箭内さんの、ワンシーンの出演ではたいしたギャラにならないのでは、に対してはお金の問題ではないと・・・即、箭内さんは謝っています。
「例えワンシーンでも、現場に行かなければわからないことがある、カメラの前でなければ覚えないことがある」とのことでした。
子供の頃感じた父親・麿赤兒さんに対する思いや、南朋の名の由来(祖父が南の島で玉砕)も語られています。
観客との一問一答です。
Q:一番印象に残った役は?
A:全部だけど、今やっている武市半平太。
Q:演じてみたい職業は?
A:やくざ、ちんぴら、悪役・・・学校の先生
Q:(大森さんから逆質問)どんな役が観たい?
A:汚いオカマ、根っから陽気な役
番組からの最後の質問:目指すゴールは?
「ゴールは作らないし、ぜんぜん見えないし、もしあったとしてもそこの紐を張ってある所を通りたくない気分で生きていきたい」
トーク番組が苦手と言いながら、印象的な言葉がたくさんありました。
こちら↓に、コメントの採録を載せています。
言葉の味、話の味~ゴールは作らない 「トップランナー」大森南朋さん
「チルドレン」(2006年)の大森さんが素晴らしいと聴いていたので、遅くなりましたが、伊坂幸太郎さんの原作本を読んでいるところです。
ちょっと破天荒な男ですが、驚くほど大森さんをイメージして読めるので、映画を観ている気分がしています。
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