「龍馬伝」第18回“海軍を作ろう!”
大河ドラマ「龍馬伝」第18回“海軍を作ろう!”
NHK総合 5月2日放送
龍馬(福山雅治)にとって、勝(武田鉄矢)に出会ったことがどんなに素晴らしいことだったかがよくわかりましたね。
海軍塾の塾生が、戦う目的でいることを知って悩んで会いに来た龍馬に、彼らが異国のことを学ぶことで本来の目標に向かうことを確信している勝・・・
土佐勤王党から入門した3人が次第に変化していく姿の映像を重ねて、語られる勝のセリフ・・・武田さんのビンビン響く声で語られると、観る側にも明るい未来への希望が沸いてくるように感じさせます。
藩も人の上下の隔ても無く、異国の知識を学んで日本人であることを意識していく・・・それを見通している勝という人物は魅力的ですね。
正直、いまだに龍馬という人の魅力がわからないのですが、いずれ勝と同じようになると考えていいんでしょうか。
龍馬と長次郎(大泉洋)がほこりだらけの汚い格好で、塾生の勧誘をするシーン・・・なぜか映画「七人の侍」(1954年)を連想しました。
沢村惣之丞(要潤)とのシーンなど、ほとんどお笑いのようですが・・・。
塾に関するシーンは、意識してか、明るく描いているようですね。
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それだけに、武市(大森南朋)と容堂(近藤正臣)の二つのシーンは、重さが際立っていました。
武市は、攘夷のために進言したことがことごとく上手くいったものの、そこが頂上だったんですね。
容堂に会えたということで光栄のあまり舞い上がっている武市と、これから起きること起こすことへの希望に、はしゃいでいる龍馬、その表裏とも言えるシーンが印象的に展開された回でした。
容堂の画策で、収二郎(宮迫博之)が引き離され、周囲に人は無く、一方で塾で満たされていく同士の姿があって・・・と武市の今後が見えくるような映像が印象的でした。
それにしても、それぞれの目的のための画策や駆け引きが凄いですね。
武市は以蔵(佐藤健)に勝の暗殺を指示するわけですが・・・
勝は居合わせていた龍馬とともに、以蔵の目的をあっさりと見抜いていました。
龍馬は、例によっての友だち思いで、ごまかそうとしましたが・・・。
勝のペースに戸惑いながらも、どこか明るく見える以蔵は、ちょっとこれまでと違いすぎる感じがしましたけど、このままいってほしいと切実に思ってしまいましたね。
勝の言うように、龍馬と付き合っていれば、違っていたはずですよね。
武市のシーンを除けば、サブタイトルに“!”を付けた意味がわかるような明るい作り方でした。
オープニングで、まるで自分の船のようにはしゃぐ龍馬・・・「若い者はいい」とそれを微笑みながら見ている勝・・・
武田さんは「若ければ龍馬の役をやりたかった」とよく言っていますが、その意味も含んでいるのかなあ、とちょっと思いましたね。
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龍馬が、長次郎とお徳(酒井若菜)に向かって、「いかん」を連発するのは、江戸での溝渕(ピエール瀧)と同じで、笑ってしまいました。
以蔵が偽名を使って、勝を斬りに行くシーンの音楽が、大橋純子さんの「シルエットロマンス」によく似ているような気がしましたが・・・。

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