「龍馬伝」第20回“収二郎、無念”
大河ドラマ「龍馬伝」第20回“収二郎、無念”
NHK総合 5月16日放送
今年も大河ドラマは回数が少ないはずでしたね。
ということは、あっという間に20回、折り返しが近くなっているということなります。
個人的には、いまだに、どこか消化不良の気分がして仕方がないのですが・・・。
龍馬(福山雅治)が勝(武田鉄矢)の依頼により、福井藩の松平春嶽(夏八木勲)の元へ千両の借金をしにいくわけですが・・・。
私でも知っているので有名なエピソードだと思いますが、印象が残らないですね。
龍馬の初めての大きな交渉だと思うんですが・・・。
サブタイトルどおり、平井収二郎(宮迫博之)のほうに重点が行ってしまったようです。
結局拷問に耐えて吉田東洋(田中泯)の暗殺への関与を語らないまま、切腹を命じられる収二郎・・・
赦免の願いが聞き入られず、逆に切腹を伝えることになる武市(大森南朋)・・・
このシーンは辛いですね。
あくまで正しいと信じてきた二人に、春嶽のそばにいた横井小楠(山崎一)の言葉が重く重なります。
「時代が変われば、人の考えも値打ちも変わる。物事には違う見方がある」
勝も、同じようなことを語っていましたね。
時代は確実に動き進んでいるのに、ひとつの考え方に凝り固まってしまったために迎えた悲劇・・・。
龍馬伝を検索
二人のシーンで、前日に観た土曜ドラマ「チェイス~国税査察官~」を思い出しました。
脱税のプロ・村雲(ARATA)とその仲間ウォン・・・株価を下げるために大事故を起こさせたものの、マフィアに追われて自殺しようとするウォンの最後の電話のシーン。
「楽しかったね」というウォン、自殺を察知して止めようとする村雲、悪事とは言え、二人には確かな友情があったことがわかります。
村雲の壮絶な過去がわかってきたことで、よけいに切ないシーンでした。
収二郎も、勤王党に入って夢のようだった、と語っていますね。
同じように泣けました。
それにしても、二人のセリフが聴き取りにくかったんですが・・・。
勝塾を訪ねた龍馬の兄・権平(杉本哲太)が、龍馬不在のまま自分も塾生の仲間入りをさせられてしまいますが・・・
龍馬を理解し、去るときにかけた言葉「身体に気をつけて、道半ばで命を落としてはいけない」というセリフはきつかったですね。
脚本的に、どうなんでしょうね。
久しぶりに、弥太郎(香川照之)の登場でしたが・・・
材木が売れず、愚痴ったりしている弥太郎に比べて、家族が何だか余裕が感じられるのがおかしかったです。
愚痴ついでに喜勢(マイコ)に疑心暗鬼になったり、泣きごとを言ったり・・・。
占いで、幸せにしてくれるのは糞まみれの男だと言われた、には笑いましたが、唐突な「材木におまけをつけたら」には驚かされました。
そのあたりが商売のヒントになるのでしょうか。
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2枚組
もっと、久しぶりに登場の後藤象二郎(青木崇高)。
ますます嫌な人物になっていて、青木さんとは気がつきませんでしたね。
初登場の山崎一さん演じる横井小楠が、春嶽と龍馬の話を聴きながら、黙々と何かをつまんで食べていますね。
「ハゲタカ」(2007年・NHK)の中尾彬さん演じる飯島を連想しました。
今回の演出は大友啓史さんですから、このあたりは遊びでしょうか。
それにしても、同じように、得体の知れなさが伝わってきました。
容堂(近藤正臣)が食べていたところてんも懐かしかったですね。
昭和の頃でも、あのように四角の木筒で突いて出していたのですから・・・。
MUSIC ON!TV 10th Anniversary × SPEEDSTAR RECORDS Presents スペシャルドラマプロジェクト V...
山崎一を検索
福山雅治を検索
大森南朋を検索
« 松本人志さん、萬屋錦之介さんの「子連れ狼」を語る | トップページ | 「フィールド・オブ・ドリームス」の球場が・・・ »
「大河ドラマ「龍馬伝」」カテゴリの記事
- 「龍馬伝」最終回“龍馬の魂”(2010.11.29)
- 「龍馬伝」第47回“大政奉還”(2010.11.22)
- 「龍馬伝」第46回“土佐の大勝負”(2010.11.15)
- 「龍馬伝」第45回“龍馬の休日”(2010.11.08)
- 「龍馬伝」第44回“雨の逃亡者”(2010.11.01)