「龍馬伝」第21回“故郷の友よ”
大河ドラマ「龍馬伝」第21回“故郷の友よ”
NHK総合 5月23日放送
修二郎(宮迫博之)の切腹を知って、その悲しみを隠すような塾での龍馬(福山雅治)。
相撲の時には鍛えた上半身を見せていましたね。
ファンへのサービスショットのような気がしないでもないのですが・・・
その胸中を知っているように、それを眺めている長次郎(大泉洋)と惣之丞(要潤)の姿が印象的でした。
修二郎のこともあり、武市(大森南朋)や土佐勤王党の人たちを心配し、勝(武田鉄矢)に訴えたりする龍馬ですが・・・
観ていて、いまひとつ自分の中に入ってこないのは何でだろうと、考えてしまいました。
歴史上の事実で、いずれ暗殺される運命にある人ですけど、ドラマではこれからますます自由に自分の気持ちの赴くままに生きていくからでしょうか、ね。
土佐へは戻らない、と静かに語る長次郎の覚悟のほうが印象に残ったりしました。
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逆に、すでに悲劇に向っている武市とか、まだまだ商売の入り口でウロウロしている弥太郎とか、に感情移入してしまっています。
武市と弥太郎(香川照之)が会うシーン・・・
ここに来ても信念を貫かなければならない武市と、初めて材木が売れた弥太郎。
いつもの大口や憎まれ口が、お互いの素を見た感じで本音に変わった会話になる二人。
水と油に見えていて、お互いをちゃんと見ていたんですね。
じーんと来たシーンでした。
大森さんと香川さん、自然にそれぞれの役の細かな気持ちの揺れや動きが伝わってきて、好きなシーンですね。
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商売のヒントを得て、材木が全部売れて、家族中で喜び合う弥太郎一家。
それまでの弥太郎は材木が売れずにふてくされて、坂本家にも迷惑かけて、鳥かごを背負う姿は又逆戻りか、とちょっとうんざりしたのですが・・・。
商売って、それほど簡単なことでは無い、これから!という感じですね。
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武市と妻・冨(奥貫薫)のシーンには泣かされました。
これまでの信念に凝り固まっていた武市とは違う武市がいて、妻としみじみ語り合うシーン・・・。
武市の生真面目で、不器用で、信念を曲げられない、責任感があって曲げたくても出来ない・・・そんな姿に共感を覚えます。
これまでやってきたことには付いてこれませんでしたが・・・。
そのため、これまで大森さんのことをあまり書けなかったんですが、今回は思いっきり良いシーンで嬉しかったですね。
悲劇に突き進んでいるのに・・・。
このドラマを「弥太郎伝」とか「武市半平太伝」とか、書いてあるのを見たことがあります。
ここのところ「武市半平太伝」ですね。
違和感を感じる人たちもいるだろうと思いながらも、“もう少し?ですから、我慢してください”という気持ちになっています。
以蔵(佐藤健)も追い込まれていますし、悲劇的な方向に進んでいる人物にハイライトが当たってしまうのは、日本人の情緒に訴えられるものだからでしょうか。

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