中井貴一さんが語る緒形拳さん「徹子の部屋」
昨日28日の「徹子の部屋」(テレビ朝日)のゲストは中井貴一さん。
亡くなった緒形拳さんの話を聴くことが出来るということで、観てみました。
中井さんの語る緒形さんの俳優としての凄さ、そして中井さん自身の俳優としてとは別に、人としての端正さが見えた時間でした。
最後の共演となったのが、遺作のドラマ「風のガーデン」(2008年・フジテレビ)。
皮肉にも、がんで亡くなる役が中井さんで、その父親の医者役が緒形さん。
中井さんが亡くなるシーンのリハーサルで、緒形さんの姿が消えた・・・。
中井さんの声が聴こえないので、セリフが終わったらキュー(きっかけ)を出してほしい、とアシスタントディレクターに頼んでいたことが、亡くなった後にわかったそうです。
その俳優としての姿勢の凄さ、語る中井さんも聴く徹子さんも涙ぐんでいました。
同じ俳優として、緒形さんの思いを痛切に感じられるのでしょうね。
「徹子の部屋」の内容は、こちらでどうぞ。
言葉の味、話の味~中井貴一さん:「徹子の部屋」2010.5.28.
ネット上で緒形さんのことを調べていたら、エピソードが出てくること、出てくること・・・。
緒形さんは演技が下手な役者には容赦しない。仲代達矢さんと双璧。
それが子役でも容赦しない。子役をぶん殴ったエピソードは有名らしい。
笑福亭鶴瓶さんも、若い頃に殴られたことがあるらしい。
そのあと、白川和子さんに「あの緒形拳がアンタのために真剣になってくれてんのよ」みたいに言われて感激し、真剣に役に取り組むようになった。
そう言った白川和子さんも素敵ですね。
大河ドラマ「風林火山」(2007年)に出演が決まる前、一視聴者として、内野聖陽さんの勘助の演技を観てもらい泣きをしたことがある。
上杉謙信役のGacktさんが良い演技をするたびに、「オケーイ!」って笑顔で喜んでくれたので、Gacktさんは緒形さんに褒められたい一心で演技を頑張っていた。
Gacktさんは、最近のトーク番組でも「人生の師」と言っていましたね。
鶴瓶さんも「ディア・ドクター」(2009年)で賞を受けるまでになりました。
こうしてみると、緒形さんが健在だったらなあ、とつくづく思わせられます。
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