「龍馬伝」第26回“西郷吉之助”
大河ドラマ「龍馬伝」第26回“西郷吉之助”
NHK総合 6月27日放送
今回、タイトルどおりの西郷吉之助(高橋克実)の登場。
その登場のさせ方が大物を感じせるケレン味たっぷりで・・・
それでいて、個人的なイメージとは違う高橋さんなのが何とも良い感じでした。
したたかという表現とは不似合いな、丸い笑顔のアップに圧倒されました。
映画「戦場のメリークリスマス」(1983年)のラストシーン・・・ビートたけしさんの邪気の無い笑顔を思い出してしまいました。
おまけに、初対面の龍馬(福山雅治)の意見(長州征伐をやめて欲しい)を否定しながらも後で考え込むシーン・・・お菓子か何かをポリポリ音を立てて食べるところはドラマ「ハゲタカ」(2007年)の銀行頭取(中尾彬)と同じでしたね。
どうしても、大友啓史さんら「ハゲタカ」スタッフが大勢関わっているということで、そんな連想が働くんですが・・・。
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龍馬と西郷の対面シーンは、なかなか見せましたね。
薩摩藩の屋敷の庭では銃の練習音が響いて、勢いを感じさせていて・・・
それをバックにしての対面は、唐突に女性の趣味の話から始まり、どうなることかと思わせて、長州征伐の問題へ踏み込んでいき、それぞれの考えの違いが出てきますが・・・
西郷の考え方のほうに説得力を感じてしまった私は、何なのでしょうね。
西郷が龍馬に銃を渡すあたりのシーンのバックには、スペイン風の音楽が流れていて印象的でした。
高橋克実さんと言えば、なぜか一番に思い出すのが「すいか」(2003年・日本テレビ)。
ハピネス三茶に入り浸る間々田さん、よかったですね。
海軍操練所の閉鎖が決まって、勝(武田鉄矢)が塾生を前にして語るシーン・・・
「君たちには時間がある。世界と互角に渡り合える国にするために・・・こここからが船出だ!」は、「金八先生」の卒業式シーンみたいでしたね。
坂本家のシーンでは、行商人として蛭子能収さんが登場していて驚きました。
薩摩藩の小松帯刀(滝藤賢一)も登場しましたが、「篤姫」(2008年)ファンには意外でしょうね。
弥太郎(香川照之)、武市(大森南朋)、そして以蔵(佐藤健)とのシーンは、どんどん辛くなってきます。
楽しい想い出を回想、武市の真意を知っても、死ぬに死ねない以蔵・・・何とも残酷なシーンです。
間に入って苦しむ弥太郎には、もう早く商売一本に行ったら、とか言いたくなりますね。
このあたりは、龍馬の人生と歩調を合わせるために必要ということなのでしょうか。
どうしても、新しく登場した人物に注意が行ってしまって、龍馬のことを忘れている自分がいます。
これは、群像劇と考えればいいのかな、と今頃になって思っているんですが・・・。
大河ドラマとは、もともとそういうものなのですかね。
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