初代・高橋竹山さんを語る 「ラジオ深夜便」
「ラジオ深夜便」6月18日・午前1時台〔わが心の人〕~高橋竹山
津軽三味線演奏家 二代目・高橋竹山
今年は、初代・高橋竹山さんの生誕100年に当たるんですね。
昔、初代の演奏会に行ったことがあります。
1曲だけでも気になると、誰彼かまわずにコンサートへ行っていた時期がありました。
初代の場合は何の曲かは覚えていないのですが、津軽三味線の圧倒的な迫力に惹かれたんでしょうね。
今のように、有名な津軽三味線の演奏家がたくさんいたわけではなく、初代がポピュラーな人気を獲得する先駆けのような人ですよね。
当時、新しい音楽を聴いたような感動がありました。
初代のコンサート(と呼ばれていたのも、当時は珍しいことでしたが)は、演奏よりとにかくおしゃべりが長かったですね。
かどづけ時代の話などの苦労話を笑わせながら語る、人を逸らさない話術のある方でした。
番組で紹介された話・・・
アメリカ公演では、津軽弁から標準語、そして英語へと通訳が大変だったようです。
二代目・高橋竹山さんは女性で、当時は竹与さん。
正直、襲名を聞いたときは違和感があったものです。
番組では、弟子入りまでのいきさつから、内弟子生活、そして今も初代の影響を受けながら二代目として新境地を開いている様子を語っています。
10歳から三味線を習っていて、17歳の時に初代のレコードを聴いて、三味線で生きていきたいと決心したそうです。
弟子入り志願はなかなか受け入れてもらえず、「遊びに行きたい」と親子で訪ね、歌が歌えることでOKとなったようです。
家事をしながらの内弟子生活で、お稽古よりも実際に演奏を観聴きするのが勉強だったと・・・。
そして、本番で鍛えられた。
客の前で叱られることも・・・「客に笑われて上手になれ」
なぜ叱られたか、自分で考えなければならなかったようです。
初代は、目が見えないことで、会場の空気によって瞬時に演奏を変える人だったとか。
「見えない人より見えるものがある」
相手の気持ちを察することが出来て、誰にでも同じように接する、ふだんは陽気で楽しい人だったようです。
初代は、1998年に87歳で亡くなっていますが、前年まで演奏していたんですね。
その歳に竹与さんが二代目に・・・。
「駄目になった俺を聴いてくれ」
深い言葉ですね。
最後まで津軽三味線にこだわった人だったんですね。
番組の中では、初代の曲、1曲だけですが「即興曲 岩木」が紹介されました。
生誕100年ということで、サイトがオープンしていました。
開けたとたんに、津軽三味線の音が聴こえてきて、感動しました。
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