「鉄の骨」第1回“談合課勤務を命ず”
土曜ドラマ「鉄の骨」第1回“談合課勤務を命ず”
NHK総合 7月3日放送
土曜ドラマ一連の硬派なドラマとなれば、観ないわけにはいきません。
でも、小池徹平さん主演ということで、正直どうなんだろうと思いました。
小池さん、頑張っていましたね。
あの眼が抜擢された理由なのか、と思えるほど印象的な眼が観られました。
彼の眼から見た会社という組織、そして談合というやり方・・・というわけで、その仕組みや人間関係などを、こちらも勉強?させられました。
その感想は、中にいたら大変だなあ、という単純なものですが・・・。
小池さん演じる富島平太が、設計課から土木統括本部営業一課に異動させられて、見た現実・・・。
オープニングで、タバコのことで取っ組み合いの喧嘩をした彼が、その元の現場を訪ねるシーンがありました。
喧嘩相手から疲れている顔を指摘され、思わずつぶやく「吸殻なんて大したこと無いかもな。地面の下には、いっぱい汚いものが埋まっている」・・・。
そのたった数日間で彼が見てきたものの重さ、暗さがわかります。
意に染まない異動だったのに、課長の遠藤(豊原功補)に反発をして同じエレベーターに乗ったときからもう走り出しているわけですね。
彼が、汚いものの中に入って、どう見つめどう生きていくのか、興味を持たせます。
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2枚組
それにしても、豊原さんが主役のように見えました。
久しぶりに本領発揮という感じで、楽しそうに見えて仕方が無いんですが・・・。
それは彼らの上司・尾形常務役の陣内孝則さんも同じです。
その上手を行くのが、談合の影の実力者?三橋役の中村敦夫さんですね。
そして、社長役の笹野高史さん、談合仲間の面々・・・と勢ぞろいです。
尾形常務と富島には、何かの因縁がありそうですね。
それにしても、決して許されるものではないけれど、談合(=会社)に賭ける男たちの情熱は半端じゃないですね。
あまり家庭が見えない描き方は、土曜ドラマお得意ですが・・・。
挨拶回りの名刺の扱われ方とかで、厳しい世界を見せられたりもしましたね。
さまざまな駆け引きの後の再入札での裏切り・・・
緊迫した中で、遠藤がつぶやくシーン、「空気が違う」には惹き込まれました。
「ハゲタカ」以来のブルーの映像がまた印象的でしたが・・・。
受験のシンデレラ デラックス版
富島の同僚役で出演のカンニング竹山さん、当然ですが真面目にやっていて、応援したくなりました。
「ハゲタカ」ファンとしては、志賀廣太郎さん(談合仲間)や矢島健一さん(専務)も出演しているのが、何気に嬉しかったりしています。
これからは、宅間孝行さんや高橋一生さんも予定されているようで、楽しみです。
実力派を、これでもか、と揃えていて贅沢ですね。
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