「チャンス」第2回“夢を繋ぐ馬”
土曜ドラマ「チャンス」第2回“夢を繋ぐ馬”
NHK総合 9月4日放送
NHKテレビ 土曜ドラマ「チャンス」オリジナルサウンドトラック
今回は、完全に馬が主役でしたね。
と言うか、これからもそうかもしれませんが・・・。
とにかく馬が演技をするんですね。
出産のシーンはもちろんですが、そのハルコが沙矢子(藤原紀香)を見つめる表情だとか、そのハルコが残した娘ハルが、ほかの馬の親子を見ている寂しそうな姿とか・・・。
撮影や編集の上手さも当然あるのでしょうが、とにかく感動しました。
何より、馬の走る姿は美しいですね。
偶然競馬中継などを目にして、その走る姿に感動することがありましたが、今回すっかり確信してしまいました。
競馬というものにどこか拒否反応があって、あまり本質的な部分を見ないようにしていたようです。
ハルコがハルを産んで死んだとき、牧場主・寺山(大地康雄)が悲しみにくれる沙矢子に声をかけます。
「馬は草原を渡る風の生まれ変わりだそうだ。馬と暮らす遊牧民たちが、昔からそう言うんだそうだ。俺もそう思う。ハルコはこの世で役目を終えた。命を繋いで、又風に戻ったのさ」
感動しましたね。
日が暮れていく映像も素晴らしかったですし・・・。
リ・アル
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馬に感動しっぱなしでしたが、沙矢子の周囲の人たちも丁寧に描かれていました。
スランプに陥っている有名カメラマンの御園(加賀まりこ)、口は悪いですが、これから沙矢子に深く関わっていく重要な人物でしょうね。
ゲイの友人・小暮(堀部圭亮)は、競馬に詳しいうえに、何より思いやりがあって優しいし・・・。
「正直なゲイっていうのは、泳げないペンギンぐらい珍しいわよ」
「棘のない御園隆子ぐらい?」
この二人のやりとりには笑わせられました。
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沙矢子が、馬と平行して、仕事に戻り頑張っているというのがいいですね。
難しいことですけど、馬との関わりが生きる力になっていて、何より資金が必要でしょうから・・・。
ほんのちょっとした出会いから次の投資対象のベンチャー企業を見出すシーンなどがあって、半端じゃない仕事のしかたに好感を持てました。
投資家の藤本(市川亀治郎)が沙矢子の父親の元部下だったことがわかりますが・・・。
結果的に大失敗に終わった、前回の取引のときの沙矢子の精神状態まで言い当てて、一緒に仕事をと誘う藤本。
「同じ匂いがする」って、「ハゲタカ」(2007年)の大森南朋さんと柴田恭兵さん、「チェイス」(2010年)のARATAさんと江口洋介さんの関係を思い出させました。
どちらかと言えば、「チェイス」の方ですかね。
対立する相手が実は・・・というパターンは、土曜ドラマお得意のようです。
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ハルの成長に合わせて、2011年、2012年と西暦が未来になっていくのが、ちょっと新鮮でした。
ハルは競走馬として“チャンス”という名前になるわけですが、前回何度も繰り返された言葉がそこに繋がるんですね。
愛情を込めて育てていく寺山夫妻(妻・宮下順子)を観ていると、昔たまたま観たニュースに映っていた夫婦のことを思い出します。
1992年にダービーを制したミホノブルボンの育ての親です。
「夢ってかなうことがあるんですね」と奥さん・・・
そのそばで観戦中のご主人の目が澄んでました。
競馬にはまったく興味が無いのに、そのシーン、その言葉をよく覚えています。
このドラマでは、そんなシーンが観られるんでしょうか。
これまでの感想 第1回
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